「Xiaomi 14T Pro」と「AQUOS R9」のカメラや使い勝手を比較 重視するのは性能か、安心感か?
カメラはハードウェアの差が出るものの、画質の雰囲気は似ている
ここからはXiaomi 14T ProとAQUOS R9で撮影した写真を見比べていこう。両者ともオートで撮影しているが、Xiaomi 14T Proには多彩な撮影モードがあるため、今回は一般的なスマートフォンのチューニングに近い「Leica Vibrant」の設定で撮影している。 同じライカコラボのスマートフォンでも、AQUOS R9の方がややビビッドなチューニングの印象。いくつか撮影してみたところ、意外にも撮影した際の雰囲気はXiaomi、シャープ共に近いものを感じられる。 それでも、被写体をクッキリと写し出すXiaomiと“やわらかい表現”で演出するシャープという違いが感じ取れる。これには冠するレンズがXiaomiは「ズミルクス」に対し、AQUOSは「ヘクトール」という違いもあるだろう。 花の写真では両者のハードウェアスペックの差が現れた。「自然なボケ感」では過去に紹介した1型センサーを採用するXiaomi 14 Ultraが優位だったが、Xiaomi 14T Proではセンサーサイズもひと回り小さくなったことで過度なボケ感はなくなった。それでも、Xiaomi 14T Proの方がメインカメラの性能は一枚上手であり、暗い場面や細かいディティール描写に対応できる。 超広角カメラはAQUOS R9が5000万画素なのに対しXiaomi 14T Proは1200万画素。画角はAQUOS R9の13mmに対してXiaomi 14T Proが14mm。基本性能の差もあるため、より広くきれいに収めたい場合はAQUOS R9の方が優れている。 望遠のシチュエーションでは、別途望遠カメラを備えるXiaomi 14T Proが優位だ。AQUOS R9では物理的に撮影が難しいシチュエーションなだけあって、ここに魅力を覚える人は迷わずXiaomi 14T Proを検討した方がいいだろう。 多彩な撮影モードやマニュアルモードでの「追い込み」を求めるならXiaomi 14T Proをおすすめしたい。Leica VibrantとLeica Authenticの2つのモードに加え、多種多様なフィルターを利用できる。秘めた撮影表現を広げられる。