新発想のアームが付属! 標準消費電力わずか6Wの23.8型ディスプレイEIZO「FlexScan FLT」を試す
EIZOの「FlexScan FLT」は、23.8型のフルHDディスプレイだ。スタンドを省き、標準で付属するアームを用いてデスクに取り付ける構造で、ディスプレイ部の厚さが約24.4mmという超薄型、かつディスプレイ部の重量が約2.4kgという超軽量を売りとする。 【写真】支柱部を時計回りに回転させることでクランプ部が締まる仕組みだ。工具不要で設置できるのは利点と言える さらに、標準消費電力はわずか6Wと、同社史上最も環境に配慮したディスプレイであるとアピールしている。メーカーから機材を借用したので、レビューをお届けしよう。
スタンドは付属せずアームを用いてデスクに取り付け
まずは基本的な仕様からチェックする。画面サイズは23.8型、解像度は1920×1080ピクセル(フルHD)、IPSパネルを採用しており、画面はノングレアだ。視野角は水平/垂直ともに178度、輝度は250ニト、コントラスト比は1000:1、応答速度は5ms(いずれも標準値)となる。これらのスペックは、一般的なディスプレイと比較して突出した特徴はない。タッチ操作には非対応だ。 本製品の特徴は、わずか6Wという標準消費電力の低さだ。同社の従来モデルが11Wなので、約45%を削減したことになる。またECOモードを使用することで消費電力を最大60%カットする機能を備えるなど、節電関連の機能および取得規格を挙げ始めるとキリがないほどだ。 一方、外見上の特徴としては、一般的なディスプレイのような据え置き用スタンドが付属せず、標準添付のアームを用いての取り付けを前提としていることが挙げられる。このアームは専用品で、ワンタッチで取り付けられる構造を採用する。この後に詳しく見ていく。 重量は約2.4kg(モニター部のみ)と超軽量だ。一般的に23型クラスのディスプレイは4~6kg程度はあるのが普通なので、本製品の軽さが分かる。ちなみにスピーカーは非搭載だ。 接続方式はUSB Type-Cのみとなる。本体背面には3基のUSB Type-Cポートがあり、それぞれ役割が異なり、詳しくは後述する。ちなみに、ACアダプターのポート形状もUSB Type-Cとなっている。 アームを除く付属品は、USB Type-Cケーブル、ACアダプター、電源ケーブルとシンプルだ。この他、剥がれ防止ガイドが2個付属している。なお、アームが付属しないモデルも受注生産で用意されており、そちらは VESA取り付け用の金具、およびVESAマウント対応のネジが付属する。