退職代行サービス利用は過去最多 日本人の3割が“正月うつ病”を経験!? 「孫の世話疲れ」で高齢者も注意 連休明けの不調の原因と対策は…【産業カウンセラー解説】
「奇跡の9連休」といわれた年末年始。連休明けで、月曜日から仕事始めだった方も多いのではないでしょうか? そんな中、退職代行サービスには依頼が殺到、「日本人の3割が“正月うつ病”」を経験しているとも言われています。 “正月うつ病”の原因や対策などについて、産業カウンセラー・渡部 卓さんに聞きました。
■退職代行サービスへの依頼数は過去最多 “正月うつ病”日本人の3割が経験!?
「退職代行モームリ」によると、仕事始めの6日は過去最多256件の依頼があったということです。 また、一般社団法人 徳志会が実施したアンケートによると、正月休み明けに不眠や疲れ、イライラ、人と会いたくないなど心身の不調“正月うつ病”を経験したと回答した人が3割を占めていたといいます。
■“正月うつ病”の原因は…
年末年始はクリスマスや忘年会、新年会などのイベントが多い時期です。 産業カウンセラー・渡部 卓さんによると、生活リズムの乱れや過度な飲酒、疲労の蓄積や室内外の気温差による“冬バテ”などで、自律神経が乱れやすくなっているということです。 また、“幸せホルモン”と呼ばれる「セロトニン」は自律神経を整える働きがありますが、冬は日照時間が短いことから分泌量が低下してしまい、精神的に不安定になりやすくなるということです。 「セロトニン」のケア方法として、渡部さんは「早起きして朝日を浴びる」そして「バナナを食べる」ことを推奨しています。「バナナ」に含まれるビタミンB6やトリプトファン、ブドウ糖がセロトニンの生成に良いとされているんだそうです。
■最も多いのは20代 高齢者も要注意!
一般社団法人 徳志会が実施したアンケートによると、“正月うつ病”の経験者は、20代が33%と最多で、次に50代が27%、40代が24%となっています。 渡部さんは「孫の世話による負担や旅行による疲労、帰省時の気づかいなどが“正月うつ病”の原因になってしまうこともあるため、主婦や高齢者も注意してほしい」と話します。
連休明けは「はひふへほ」で乗り切ろう
“正月うつ病”の対策として、渡部さんは「朝日を浴びる」「軽めの運動」「早寝早起き」「胃腸・肝臓を休める」ことが大切だと強調します。 また、連休明けに頑張りすぎてしまわないよう、「はひふへほ」を合言葉に過ごしてほしいとしています。 「は」…半分でいい 「ひ」…人並みを目指さず自分らしく 「ふ」…普通でいい 「へ」…平凡な日常に感謝 「ほ」…ほどほどを心がける
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