最初のデートも結婚式も「新阪急ホテル」だった 大阪・梅田のランドマークが60年の歴史に幕 “関西初のホテルバイキング”も
梅田を長年見続けてきた大阪新阪急ホテルが5日、60年の歴史に幕を下ろしました。梅田は今、生まれ変わろうとしています。 数々の著名人も訪れ、梅田のランドマーク的存在だった大阪新阪急ホテル。
「本日をもちまして60年の歴史に幕を下ろすことになります。皆様のご愛好に感謝しています。本日はどうもありがとうございました」 チェックアウトしたお客さんが別れを惜しんでか、玄関前に大勢いたため、スタッフ総出で最後の挨拶を行う”サプライズ演出”もありました。 人気を博していたホテルですが、梅田の再開発に伴い新たに建て替えられる予定です。 高度経済成長期のまっただ中だった1964年に「関西一のビジネスホテル」と銘打って開業した大阪新阪急ホテル。当時は1人1泊1800円からでした。
大阪新阪急ホテルと言えば…人気のバイキング「オリンピア」。開業当時から営業し、関西初のホテルバイキングでした。この場所をこよなく愛した人がいます。大阪市に住む安井さん夫妻です。 (安井誠剛さん)「バイキング形式が子どもに受けてたというのがあるんちゃうかな」 (安井京子さん)「普段食べないお料理がでてきて、お正月ならカニとか、ステーキとか。喜んでたね、子どもがね」
実は安井さん夫婦、子どもができる前から、大阪新阪急ホテルと深い関わりがあるんです。今から34年前の1991年にここで結婚式を挙げ第2の人生をスタートさせました。 (誠剛さん)「最初のデートが新阪急ホテルさんの1階にあった喫茶室。(結婚式の)式場を選ぶにあたっては2、3件見て回ったけど、最初に出会った場所でもあるということで」 (京子さん)「(営業終了は)寂しいですね」 (誠剛さん)「利用しやすかったし、雰囲気も良かった」