反撃能力について「検討を加速し、年末までに結論」松野官房長官会見12月2日(全文)
ワクチン接種ペースの分析状況は
記者:東京新聞、山口です。話題、変わります。新型コロナウイルスのワクチン接種について伺います。気温が下がるにつれて新規感染者が増えていますが、ワクチン接種のペースはどう変化しているのか、政府の分析状況をお尋ねします。また、岸田総理が9月に、1日100万回接種の体制整備の目標を打ち出して以降、1日当たりの最多接種回数はいつで、何万回になったのかも教えてください。国が自治体に配っている1、2回目接種に使う従来型のワクチンは今月いっぱいで供給を終える予定だと思いますが、その方針に変更はないのかも伺います。 松野:新型コロナウイルスのワクチン接種は接種回数が増加してきており、本日公表時点で1日当たりの最多の接種回数は11月19日の約94万回であります。なお、今後さらにワクチン接種記録システムへの入力が進むことにより、それぞれの日における最終的な接種回数は増えるものと考えられます。他方、公表日別の接種回数を見ると、11月29日公表時点で総接種回数は前日から約106万回増加したと承知をしています。 また、ご指摘の従来型のワクチンについては年内で国から自治体への供給を終了し、その後の追加供給は行わない予定である旨を10月6日に自治体に対してお知らせしており、現時点ではその方針に変更はありません。引き続き接種促進に向けてテレビCMやSNSなど、さまざまな媒体により情報発信に努めるなど、希望する全ての対象者が年内にオミクロン対応ワクチン接種を受けられるよう取り組んでまいりたいと考えております。
野党側の条文修正提案への見解は
記者:毎日新聞の村尾です。旧統一教会問題の救済法案の件で伺います。6日の衆議院本会議に総理出席で審議入りすることが決まりました。一方で、立憲民主党の安住国対委員長は法案3条の配慮規定を禁止規定にすべきだとして、4条6項の「必要不可欠」の「不可欠」を削除すべきだと具体的に修正箇所を挙げています。これまで政府は国会答弁で、こうした条文の必要性を説明してきたと思いますけれども、野党側のこうした提案についてご見解があればお願いします。 松野:総理からも国会で答弁されているとおり、ご指摘の霊感等による知見を用いた告知に係る取消権の「必要不可欠」という要件については、必ずしも「必要不可欠」という言葉をそのまま告げる必要はなく、勧誘行為全体としてそれと同等程度の必要性や切迫性が示されている場合には適用可能と考えています。多額の寄付に至るような悪質な勧誘事例の多くは、そのような必要性や切迫性を有しているものと考えられることから、政府案で十分、実効的に対応できるものと考えています。