防衛力の維持、強化は「自衛隊最高司令官の使命」岸田首相会見12月10日(全文1)
岸田文雄首相は10日、官邸で記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「臨時国会閉会を受けて 岸田首相が会見(2022年12月10日)」に対応しております。 【動画】臨時国会閉会を受けて 岸田首相が会見(2022年12月10日) ◇ ◇
ほとんど全ての政府提出法案が成立
司会:ただいまより岸田内閣総理大臣の記者会見を行います。初めに岸田総理から発言がございます。それでは総理、よろしくお願いいたします。 岸田:本日、臨時国会の会期末を迎えました。69日間の会期を予定どおり終え、総合経済対策を動かすための第2次補正予算、さらに将来の感染症危機から国民を守るための感染症法改正をはじめ、ほとんど全ての政府提出法案を成立させることができました。臨時国会を終えるに当たり、総理大臣として先頭に立って実現に向けて力を尽くした旧統一教会の被害者救済と総合経済対策の2点を中心に所感と今後の対応をお話しいたします。 この会期中、内閣総理大臣として旧統一教会による被害に苦しむ方々と直接お会いをいたしました。その体験は、胸が苦しくなる、まさに凄惨の一言に尽きるものでありました。問題の深刻さを深く心に刻み、信教の自由や財産権などを保障する憲法や現行のわが国の法体系の下で、最大限の規定を盛り込んだ新法を作るように指示をするとともに、今国会での成立に向けて強い覚悟で臨みました。
新たなスタート地点に立ったばかり
関係省庁のスタッフには、夜を徹し、また土日を返上して前例のないスピードで法案策定作業を進めてくれました。政府・与党の緊密な連携の中、茂木幹事長を先頭に与野党調整も進めていただきました。被害に苦しむ元信者や家族が直面する困難を前に、与党も野党もない、野党のご意見もできる限り取り入れつつ与野党の垣根を越えた圧倒的多数の合意の下で新法を成立させることができました。審議を見守っていただいた国民の皆さん、円滑な審議にご尽力をいただいた関係者の皆さんに心から御礼を申し上げます。 しかし、われわれは新たなスタート地点に立ったばかりです。被害者がこの制度を利用しやすい環境を早急に整備することに全力を傾けます。省庁横断のチームで、法テラスなどの関係機関とも密接に連携をしながら必要な政府支援を迅速に行い、新たな制度をしっかりと運用してまいります。 次に「物価高克服・経済再生実現のための総合経済対策」です。国会では2つの予備費を含め、財政支出39兆円という今回の経済対策の規模について活発な論戦が行われました。来年の世界経済については、時を追うごとに下振れする方向で見通しの改定が相次いでいます。先行きの不透明さが増すときこそ、国民生活、雇用の安定、事業継続に向けて万全の備えを用意するとの私自身の判断に沿って策定したのが今回の総合経済対策です。 今回の対策により、リッター25円程度の値下げ支援を行っているガソリン、灯油の激変緩和措置を継続することに加えて、電気料金についても来年1月から全国一律の料金支援を始めることが可能となり、同様の支援措置を講ずる都市ガスと併せ、標準的な家庭で9月までに合計4万7,000円の支援を行ってまいります。事業者向けにも再エネ賦課金相当の電気料金支援や同レベルのガス料金支援をスピーディーに実施をいたします。今回、5つの大手電力会社から値上げ申請が行われました。これに追随する動きもあります。政府としては今回の値上げ申請に対し、厳正で厳格な査定を徹底してまいります。 子ども・子育て支援についても力を入れました。わが国の未来は子供に懸かっています。岸田内閣として引き続き、こどもまんなか政策を徹底してまいります。まずは妊婦や子育て家庭への伴走型の相談支援を充実させるとともに、妊婦健診時の交通費やベビー服等の育児関連用品、産後ケア、家事支援サービスなどに使える10万円相当の経済的支援を一体的に、所得制限を設けることなく、来年以降も継続してお届けをいたします。