ヨッピーさん「育児ハック」インタビュー 「子どもが社会的“野生味”を身につけてくれれば」
共働き核家族が増えている昨今、パパ・ママが無理なく健やかに子どもを育てるにはどうすればいいのか。『パパもママも必読!子育てがラクになるノウハウを集めた育児ハック』(KADOKAWA)は、著者・ヨッピーさん自身の経験をもとに、子育てのノウハウを詰め込んだ育児本だ。2人目のお子さんと一緒に取材に訪れたヨッピーさん。未来を見据え、たくましく生き抜く「野生味」を育む子育てを聞いた。 【写真】ヨッピーさんインタビューカットはこちら
「体力をつけて」先輩パパの声、育児本に載ってなかった
――育児経験者として本を読んだのですが、リアリティと納得感があって、ノウハウも充実した内容でした。ヨッピーさんはお子さんが生まれる前から、子育てに関する情報収集や準備をされてきたんですね。 みんな「育児は大変」とか「地獄」って言うからビビりまくっていて。子どもが生まれる前から世にある育児本を何冊も読み漁ったんですよ。そしてまわりの先輩パパに「何を準備してたらいいですか?」と聞いたら、みんな口を揃えて「運動して体力をつけて」って。 でも育児の入門書にはそんなこと1行も書いてないんです。経験者はみんな「体力が大事」って言ってるのに。他にもそういうのがたくさんあるんですよ。「乾燥機能付きの洗濯機じゃないと面倒だから買っておいた方が良いよ」とか。書いてないんですよ本当に。「そういうのがなんで書いてないんだろう? 」「じゃあ自分が書くか」みたいな。 育児は体力・時間・お金の3つの要素が大事なので、それを軸に書いています。 ――お子さんが生まれる前から、リアルとのギャップを感じていたんですね。実際に子育てを始めてからは、ご自身が変わったなと思うことはありますか? “丁寧な暮らし”をするようになったことです。生活リズムを整えたり、保険にちゃんと入って資産形成をしたり。家では温度計と二酸化炭素計を置いて、こまめに換気したり。 以前は部屋も散らかってて、お金のことも気にしていなくて、NISAもやっていなかった。夜遅くまでしこたま飲んで二日酔いになっても、その影響って自分だけなのでどうでも良かったんです。 「セルフケア」とか「セルフネグレクト」という言葉がありますけど、「セルフ」の範囲が今までは自分だけだったんですが、子どもができてからは妻や子どもも「セルフ」に含まれるようなイメージに変わりました。二日酔いで寝込んだら妻にも子どもにも迷惑ですからね。 40歳を超えてめちゃくちゃな暮らしを続けていたら、寿命も縮むでしょうし。子育てをきっかけに生活を正せたのは良かったです。 ――お子さんが生まれるにあたって不安だったことはありますか? 当然なんですけど、自由が失われることですね。その寂しさみたいなものは実際にあります。朝から友達と麻雀打って、パチンコ行ってみたいなことをしたいけど、頻度は減りました。 でも面白いもので、子どもができると行きたいと思うところが変化しました。パチンコに行きたい気持ちよりも子どもが喜びそうな所に連れて行ってあげたいという気持ちの方が強くなってる。だからそこまで「我慢している」という感覚はないです。