【土日の天気】夏と冬が共存 関東30℃真夏日予想も 北海道は初雪が積雪のおそれ
きょう19日(土)は低気圧や前線の影響で広い範囲で雨が降るものの、関東は昼過ぎにかけて晴れ間がある見込み。さいたまや神奈川県小田原市の最高気温は30℃まで上がり、それぞれ過去最も遅い真夏日となる可能性がある。一方で、北海道は今夜遅くからあす20日(日)にかけて平地でも雪が降り、初雪がいきなり積もるおそれがある。
10月としては記録的な雨量の所も
きょう19日(土)は、低気圧や前線が大陸から近づいて日本付近を通過中だ。そのため、午前は日本海側を中心に雨や雷雨となり、長崎県南島原市口之津(くちのつ)では1時間に64.0ミリの非常に激しい雨を観測。10月の観測史上1位の記録を更新するなど、雨足が強まっている。 一方で関東は日ざしが届き、東京都心の最高気温は午前中から25℃を超えて今年152日目の夏日となっている。
関東で30℃予想も北海道では初雪か
関東は南部を中心に昼過ぎにかけて晴れ間があり、低気圧に向かう南風も吹きこむため、東京都心の最高気温は29℃まで上がる見通し。さいたまや神奈川県小田原市は30℃と真夏日になる予想で、それぞれ過去最も遅い真夏日になる可能性がある。湿度もやや高く、蒸し暑くなりそうだ。また、関東は夕方以降に雨が降り出す見通し。
そのほかの太平洋側も午後は雨の範囲が広がり、激しく降るおそれがある。また、次第に北風が強まって、夜は朝より冷える所が多くなりそう。この風に乗り、北海道上空には11月下旬並みの強い寒気が流れ込むため、北海道では夜遅くから雪が降る見通し。初雪の便りが届くかもしれない。
北海道はあす朝にかけて雪 路面凍結に注意
あす20日(日)朝にかけて、北海道では標高の高い峠や山沿いを中心に雪が降り、日本海側北部では平地でも雪が積もる可能性がある。朝は冷え込みが強まるため、車の運転は積雪や路面の凍結などに注意が必要だ。なお、日中は晴れ間の出る所が多いものの、札幌は最高気温でも10℃までしか上がらない予想。服装選びや体調管理にも気を付けた方がいいだろう。
そのほか全国的に大陸から移動してくる高気圧に覆われて、昼間はよく晴れる見込み。最高気温は、東海や西日本では25℃を超える所はあるが、風は涼しく過ごしやすく感じられそう。東京都心やさいたまは20℃の予想で、前日の汗ばむ陽気から一転し、爽やかな陽気となる見通しだ。 (気象予報士・鈴木悠)