熱帯低気圧は低圧部に変わり、しばらく西進する予想
低圧部としてしばらく西進へ
きのう16日(水)午後3時に、グアム島近海で発生した熱帯低気圧は、きょう17日(木)午前9時から低圧部という解析となっています。低圧部というのは、周囲より気圧が低く、雲の循環はあるものの、その中心付近がハッキリとしない熱帯擾乱(ねったいじょうらん)のことで、中心付近が解析されるようになると熱帯低気圧に名前が変わります。
ですから、熱帯低気圧から低圧部に解析が変わったということは、中心付近がややぼけた状態ともなっていて、熱帯低気圧よりは、少し弱まった状態となったということもいえる状態です。気象庁の発表によるあさって19日(土)午前9時の予想天気図でも、低圧部の予想となっていますので、今後、しばらくは低圧部のまま、西進する見込みです。
発達する計算も多い
上述した低圧部位相の将来的な予想はかなり難しく、そのまま衰弱する予想や再び発達する予想、またそのままフィリピンを通過する予想など、様々となっているのですが、参考までに、上図は来週23日(水)午前9時のアンサンブル予報の一部を抜粋したものです。
アンサンブル予報の内、その半数近くで、フィリピンの東に熱帯低気圧とみられる低気圧が予想されていて、2割から3割程度で、台風とみられるような勢力に発達することが予想されています。これらは今発生している低圧部位相がそのまま発達するものや、この後からやってくる雲域が発達するものなど、まだ様々な予想が散在している状態です。
ただその後、諸外国の予想を含めて、来週後半にかけて、日本の南に北上してくる計算も多くありますので、引き続き、南の海上の熱帯擾乱の動向に要注目です。