大阪市で実験中の「オンデマンドバス」赤バスの二の舞避けられるか
オンデマンドバスに乗ってみた
このオンデマンドバスを実際に利用してみたいと思い、初日の3月30日に3エリアを訪れました。 まず、生野区西部エリアの北西に位置するJR鶴橋駅前へ。前もってインストールしたスマホのアプリを開き、乗車場所であるJR鶴橋駅前のバス停を選択。目的地に同エリアの南東にあるJR東部市場前駅付近を選びます。 予約は12時9分に完了。バスの到着予定は12時17分と画面に表示されました。まだ少し時間があると思い、一眼レフカメラをバッグから取り出してバス停の表示などを撮影していると、道路の向こうから、白いボディの一部に青い塗装が施されたオンデマンドバスが近づいてきました。 時間をスマホで確認すると、予定より少し早い12時15分です。急いでカメラをバッグにしまうとほどなくバスが目の前に到着。スライド式のドアが開いたので乗車します。アプリを開いて予約内容を画面に表示させ、乗務員に予約番号を告げるとともに画面を示して、オンライン決済を確定させるボタンを押せば乗車手続きは完了。シートベルトを装着して、発車しました。 この日は3エリアで各1回、合計3回乗車しました。アプリでの予約に文字入力は必要なく、画面に表示されたバス停や時刻を選ぶだけで済みました。視覚的にわかりやすく、3回目にはすっかりスムーズに操作できるようになりました。 予約完了からバスの到着までの時間は最短で6分。いずれも到着予定時間とほぼ同じか、若干早く到着しました。呼べばすぐ来るような感覚で使いやすいと思いましたが、これは筆者が乗車した時間に乗客が少なかったのかもしれません。 3回とも乗客は筆者1人で、他の乗客が乗り込んでくる場面はついにありませんでした。乗務員にも確認しましたが、皆、筆者が乗る前に相乗りになったケースはなかったと言います。 ある乗務員は、「今日、バスの待機場所の近くで『(オンデマンドバスについて)使い方がわからへん』と声をかけられきた方がおられたので、説明させてもらったんです。そういう方がまだいっぱいおられるのかもしれません」と話していました。