大阪府まん延防止期間中の「小・中学校のクラブ活動休止」を決定 修学旅行なども延期要請
大阪府まん延防止期間中の「小・中学校のクラブ活動休止」を決定 修学旅行なども延期要請
大阪府は14日夜、大阪府庁で「第45回大阪府新型コロナウイルス対策本部会議」を開いた。新型コロナウイルスの感染の急拡大を受け、小・中学校や高校のクラブ活動の原則休止、大学にはリモートでの授業実施を要請することを決定した。 【中継録画】大阪府がコロナ対策本部会議 「まん延防止措置」の効果は?(2021年4月14日)
変異株は重症化率高い、重症化の速度も速い
会議冒頭で吉村知事は「新規陽性者数が1000人を超えるという状況で感染拡大が続いている。非常に感染拡大は厳しい状況にある。合わせて重症化率がどうもこの変異株は高い。重症化する速度も速いということで、重症病床のひっ迫、医療のひっ迫が非常に厳しい状況になっている」と説明した。 大阪府では「まん延防止等重点措置」が今月5日から適用された。また府独自の「医療非常事態」を宣言して府民に不要不急の外出の自粛、府を越える移動について自粛を呼びかけている。 吉村知事は「こういったことを今後さらに徹底して働きかけをしていき、対策として、午後8時までの時短要請を飲食店にしている。時短要請に応じていただけないお店については、100人態勢で警察とも連携しながら見回りをしている」と話した。
学生の全体に占める陽性率が10%
会議では、特に若者の感染も増えており、全体に占める学生の陽性率の割合が10%と高い数字を示している状況が紹介された。 吉村知事は「変異株の影響があろうかと思う。重症化しているということはないが、今後どうなるか分からない。若い学生さんの世代で、もし学校間で広がり、家庭に持ち帰ったら、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんに広がる、家庭内感染はほぼ間違いないというような状況にもなってくる」と話した。
感染拡大が不安で登校しない児童「欠席扱いせず」
会議の中で、大阪府の橋本正司教育長は、普通学校の今後の教育方針として「授業については感染リスクの高い活動はしないということをお願いしてきたが、感染急拡大を踏まえ、感染拡大に不安を感じて登校しない児童については、これを欠席扱いせず、オンラインを活用して十分な学習支援を行うよう各学校に周知していく」とした。 また、修学旅行や府県の移動を伴う教育活動については「緊急事態宣言に匹敵する(府独自の基準である)『レッドステージ2』の認識が示されているので、5月5日まで中止・延期するように要請を考えている」と述べた。