PR会社社長の自爆投稿は“斎藤知事の手落ち”?“キラキラ広報”が承認欲求を暴走させた本当の理由
● 職業倫理を忘れた 承認欲求モンスター “キラキラ広報”と呼ばれる方たちの「承認欲求の暴走」が注目を集めている。 【この記事の画像を見る】 きっかけは目下、大炎上中の兵庫県知事選挙における斎藤氏陣営の広報問題だ。PR会社社長の女性が自身のブログで、「兵庫県知事選挙における戦略的広報」という記事を公表し、自分がいかに選挙期間中のSNS戦略の司令塔として活躍していたのかということを、斎藤氏に説明した資料をまじえて誇らしげに紹介。これは公職選挙法違反ではないかという指摘が相次いで大騒ぎになってしまったのである。 選挙コンサルタントや広告代理店・PR会社がこのような「武勇伝」をネットやSNSであけすけに語っていないことからもわかるように、これは選挙に関わるプロからすれば職業倫理を逸脱するあり得ない行為だ。 にもかかわらず、PRのプロを自負する彼女はあっけらかんと「私がやりました」とぶちまけてしまっている。そんな理解に苦しむ行動について、「強すぎる承認欲求が抑えられなかったのでは?」という見立てをする人が増えているのだ。 その根拠となっているのは、記事中で、今回の斎藤氏の広報・SNS戦略を大手広告代理店や都内のPRコンサルタントが手掛けているという情報が飛び交っていることに不満を感じ、自分がやったということを「アピールしておきたい」と明言していることだ。 そこに加えて、彼女がSNSで定価が最低でも170万円はする高級バッグ「バーキン」を百貨店で購入した際の写真や、高級ホテルでアフタヌーンティーを楽しむ姿などが多くアップされていることもこの説が支持される所以だ。 つまり、このPR会社社長は、大手広告代理店や都内のPRコンサルタントの「手柄」として語られていることに憤り、冷静な判断力を失った。そして、高級バッグをフォロワーに見せつけているのと同じノリで、「やったのは私、みんなもっと私を褒めて」と言わんばかりに吐き出した。つまり、職業倫理を忘れるほどの「承認欲求モンスター」になってしまっていたのではないか、というのである。