密避け「1.17」鎮魂の灯火 阪神淡路大震災から26年
今年は新型コロナに配慮し16日夕から火を灯した
密避け「1.17」鎮魂の灯火 阪神淡路大震災から26年
6434人が亡くなった阪神淡路大震災から17日で26年を迎えた。神戸市中央区の東遊園地では早朝から「1.17のつどい」が行われ、多くの遺族や被災者らが震災発生時刻である「午前5時46分」に犠牲者への黙祷をささげた。 【映像】今年も午前5時46分に訪れた遺族らが祈りをささげた
3密を防ぐため分散の来場を呼びかけ
今年は新型コロナウイルスの急拡大により、兵庫県などで13日に「緊急事態宣言」が発令されたため、来場者による「3密(密閉・密集・密接)」を防ぐために分散して追悼できるよう、初めて前日の16日夕方から灯籠(とうろう)に火が灯された。灯籠の火は17日夜まで灯される。
コロナで竹灯籠の数減り、紙の灯籠が用意された
また、今年は新型コロナウイルスの影響で竹灯籠の本数が減ったため、それぞれのメッセージが記された紙の灯籠が使われ「がんばろう1.17」の形に並べられるなど、例年とは違う形で開催された。 「がんばろう」の部分はメッセージがつづられた紙の灯籠8千枚を使って並べ、16日夕方に火を灯した。「1.17」の部分は竹灯籠で2千500本使って並べ、17日早朝に火を灯す形となった。
各地の追悼行事も今年は中止などが多く
神戸市では緊急事態宣言が発令されたことを受け、東遊園地で予定していた献花用の切り花配布などを中止に。寒い中、集まった遺族らは、静かに祈りの時を迎えていた。
会場では常にソーシャルディスタンスを保つよう放送が流される中、祈りの時を迎えた。神戸市中央区から来た男性(72)は「26年たっても、あの地震のことは忘れられないし、忘れてはいけない。今年はコロナがあるし来るか迷ったけど、やはりここで祈りたかった」と話していた。