大阪市・松井市長が定例会見3月17日(全文2)この条例で府市のやりとりが見える化
利益の対立をどう調整するのか
だから平松さんは大阪市民の利益を考えて水道を拒否したんじゃなくて、大阪市水道局の仕事を絶対守れという、当時むちゃくちゃ組合も強かったわけです。平松さん、組合の全面支援を受けていたんでね。だからそういうことで、市民利益じゃなくて役所内利益であれを蹴ったわけです。だからそういうことをこれからは、この条例ができれば全て表で見えるようになります。 朝日放送テレビ:ご説明ありがとうございました。水道は一例として出したので、言いたいのは、市民の個別利益と府全体の利益が対立することはあり得るので、それをどうやって調整するんですかということをお伺いしたかった。 松井:市民は府民なんで、府全体の利益と対立するというのはどういうこと。 朝日放送テレビ:また水道に戻っちゃうけど、水道で言えば大阪市の水道料金が一番安いと。一緒にしたら高くなるのに対して、大阪市民のことを考えれば反対するという立場はあり得ると思うんですけどね。 松井:いや、それもまた、木原さんもABCの解説員なんだから、それは正確に言ってもらわないと。統合したら大阪市の水道料金が上がる根拠は何。
利害調整をどうやって行なうのか
朝日放送テレビ:いや、私も将来的には統合したほうがいいとは思ってるんですよ。だけれども、個別利益を考えたらそういう立場を取ることはあり得るし、だからそういう利害調整をどうやってやるんですかということをお伺いしているんですね。 松井:いや、だから基本的に、それは具体的なことを言ってもらわないと。水道について、統合することで大阪市の水道料金が、当時もその議論あったけど、根拠が何もないのよ。だって今、許容能力が余っている中で1つにまとめてベストなサイズにするほうが、これは府民にとっても市民にとっても、水道というのはコストに応じて料金が決まっているわけだから、コストオンなんだから。だからそのコスト、そもそもの水をつくるコストが抑えられれば、そのコストは、その利益はどちらにも享受されるもんですけどね。 朝日放送テレビ:すいません、水道に戻してすいませんでした。じゃあ市長は市民の利益と府全体の利益が対立することはあり得ないと思ってらっしゃるんですか。 松井:ない。僕は知事もやったし、市長もやってますけど、市民の利益と府民の利益が対峙するという、逆にこの間、これも考え方ですけど、僕は知事時代に大阪市内に一番投資してきたし、財源も投入してきたと思いますよ。知事、2期の中で。うめきたしかり、それから夢洲しかり、鉄道しかり。でもこれをエリアのところの、目の前の利益どうのこうの言うと、例えば府議会の中でも大阪市内のうめきたにそんだけお金投入するんなら、やはりまだまだ、ちょっと大阪府東南エリアとか、道路事情の悪いところはあると。その道路を整備してくれと。今の対面1車線じゃなくて対面2車線の道路にしてくれと。そういう要望はたくさんありました。僕自身が今まで、うちのおやじのときから言ってるように、平野中高安線の道路拡幅なんていうのも、もう非常に、地元の八尾市民からすると、もう少し広げてもろたほうが通行がしやすくなるとか、そんなのがありますけど。ある。 だから大阪市民以外のところから見て、なんで大阪市にそこまで大阪府全体で投資してるのというのは、結果、衛星市のインフラが少し遅れてるんじゃないかと、そういうのはあるけど、今、大阪市と大阪府が一体でさまざまなことをやることによって、大阪市民が損をして府民が得するっていうのは、これはないと思います。 朝日放送テレビ:その利害対立がないなら調整する必要ないじゃないですか。 松井:え?