大阪市・松井市長が定例会見3月17日(全文2)この条例で府市のやりとりが見える化
大阪市の松井一郎市長は17日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「大阪市・松井市長「市の感染者数は下げ止まり。時短要請の緩和は難しい」(2021年3月17日)」に対応しております。 【動画】大阪市・松井市長「市の感染者数は下げ止まり。時短要請の緩和は難しい」(2021年3月17日) ◇ ◇
条例化の効果は
関西テレビ放送:関西テレビ、稲垣と申します。条例案に関してなんですけれども、委員会での質疑等々で今のこの調整会議という立て付けでも十分じゃないかという声もある中で、市長、何度も言っているとは思いますが、条例にすることでの効果というところは、やはり知事、市長が違う方向を向いてしまって、さらになかなか議論の、同じ土俵にも立てないような、そういうときに初めて効果を発揮するというもので捉えていらっしゃるんでしょうか。 松井:そうですよ。調整会議はあくまでも知事、市長が任意で組織を動かしてつくっているものですから、簡単に言って、平松さんなら吉村知事が言ってもこの調整会議やりませんよ。でもやらないことが見えません、世の中の人に。大阪市民・府民の皆さんが、僕と橋下さんになる以前ね。とにかく大阪府と大阪市は対立をする二重行政というものがあるということは分かっているけども、その原因ってよく分かってませんでした。見えるところで議論しないから。で、どちらの言い分がどうなのかというのもよく分かりませんでした。
もめている理由が見えなかった
なんて言うかな。くだらない誹謗中傷はメディアに取り上げられるので、太田知事が老いては子に従えと、当時の磯村さんに言ったとかね。それから磯村さんも太田知事のことを非常に抽象的な表現で、いろいろとばかにしてたとかね。そういう、なんて言うかな、メディア受けする分かりやすいけんかは伝えるけども、じゃあ何がどういうふうな、行政を動かしていく上で、政策、施策を実行する中で、どういう部分でもめてるのか、それからそれぞれの言い分が、どういう言い分で物事が進まないのかというのが、この調整会議が開催できなければ見えません。 この10年間は全てオープンの中で、副首都推進本部会議、で、橋下市長のときは府市統合本部会議。オープンな会議の中で、役人も出席して議論をしていましたから。例えば観光施策の中で先行的観光集客事業という事業で、クルーズ船の誘致に対しての、どちらがどういう形で補助するかと、補助金を出して整備していくかというときにも、当時は、僕は知事でしたけども、大阪府の府民文化部の言い分と、大阪市の経戦局の言い分がもうとにかく違ってると。その違ってるのをオープンな会議で言うから何が違ってたのかはよく分かるし。そこに知事、市長がいて、結局、当時は大阪市の説明不足という。大阪市が、とにかく市長である橋下市長に言ったことと、大阪府の府民文化部と協議する、その内容が、だから違ってたわけよ。それ、よくあるんです。今はないですよ、今は。 でもとにかく大阪市の職員からすると、府の職員がやっぱり大阪府の言い分をきちっと聞いてくれませんという報告を市長に上げる。で、府の職員は大阪市の職員が言ってることが、これはもうあまりにも現実離れして対応できる範囲ではありませんと知事に上げる。知事と市長は、そのそれぞれの職員からの情報をもって、結局、大阪市は駄目だとか、大阪府は頼りないとか、そういうことで物事が進まない。 これを僕と橋下さんになって、2人でしょっちゅう調整をしてたわけですよ。府の職員、こう言ってる、市の職員はこう言ってると。で、言いながら、さまざまな調整して、それでオープンな場所で会議することで、どちらの言い分がいき過ぎてるのか、どちらの言い分のほうが理にかなっているのかということが分かるわけです。分かる中で、知事、市長で物事を進めていくから、この10年間は、11年になるのか、もう、二重行政なく一体で物事を進めてきたと。