「私は変われた」休養から5年、消えた元賞金女王・森田理香子が明かす今の心境 #今つらいあなたへ
休養から5年「ほんまに休んでよかった」
最後に、森田はこれまでとこれからの人生についてこう話した。 「私の人生、すごいなって思います。紆余曲折しながらの今ですが、思えばずっと自分のためにゴルフをやってきたんですよね。でも、今は人のためにっていうのが大きいかもしれない。家族や応援してくれる人に支えてもらって今がある。それって一番強いと思うんです。人のためにって思えるようになったから、私は変わったと思います。ほんまに休んでよかった。これからは新しい姿を見てもらいたいです」 休養宣言からの5年間は「自分と向き合う」期間だった。賞金女王という肩書が余計なプライドを作っていたが、その殻を破った今、自分が変われたことに自信を持っているようだった。過去のつらい話をする中でも、明るく話すその表情がすべてを物語っていた。
森田理香子(もりた・りかこ) 1990年1月8日生まれ。京都府出身。8歳からゴルフをはじめる。アマチュア時代はナショナルチームで活躍。2008年にプロテスト合格。岡本綾子に師事し、しなやかで力強いスイング作りを目指した。飛距離を武器にツアーで台頭。09年、日本ツアーに初参戦し、賞金ランキング27位で初シードを獲得。10年に樋口久子IDC大塚家具レディスで初優勝。13年には4勝し、23歳327日で賞金女王に輝いた。16年にシードを喪失。18年シーズンを最後に休養を宣言した。現在は女子ツアー解説やラウンドとトレーニングも続けている。