「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文1)本人確認が不十分だった
各行がそれぞれの事情に応じてお決めになる話
NewsPicks:もう1点なんですけれども、CNS、ウェブ口振受付サービスですか。NTTデータさんのところで提供されているサービスで、今回、地銀さんが使われていたサービスになると思うんですけれども、そこの認証自体が、地銀さんのオンラインバンキングとかに比べてレベルがかなり低いものになっていた。普段だったら公共事業とか電力、【火力とか 00:24:43】、ガスとか、そういう信頼性の高いところ、名前が一致しているところが使うようなサービスをフィンテックのサービスにつなげてしまったところもかなり問題があったんじゃないのかっていうふうに専門家とかはおっしゃられている方もいらっしゃるんですけれども、その点についてはいかがでしょうか。 丸山:そのような意見があることは承知をしておりますが、これは各銀行さんがそれぞれの事情に応じてお決めになる話だというふうに認識してございますので、私どもそれに対して何かコメントを差し挟むっていうのは控えたいと思います。申し訳ございません。 NewsPicks:総当たり攻撃を受けていた、そこが受けていたのではないかっていう話もあるんですけれども、それについては何か情報をお持ちですか。 前田:こちらに関しましては銀行さまのほうから特にそういったことに対しての情報共有はされてませんので、承知しないところではあります。さまざまな銀行さんと先ほど申し上げました、ある種たくさんのお客さまにお使いいただこうということで、連携をさせていただく中で起こってしまった事象ですが、各銀行さんにおける対策のあり方、それは銀行さまのほうで実施されているというふうに認識しております。 NewsPicks:ありがとうございました。 司会:はい、次の質問に。じゃあ真ん中の列の、緑のポロシャツの方。申し訳ございません、お手数お掛けします、すいません。
金融機関側には問題がなかったのか
ケータイWatch:インプレス、ケータイWatchの関口と申します。冒頭、先ほどの銀行さんのお話に絡むところなんですけども、冒頭丸山さんのお話でドコモ側に原因があるという表現をされていましたけれども、今回の仕組みの中で、金融機関側には問題がなかったという認識なんでしょうか。念のため確認させてください。 もう1点お願いします。補償についてなんですけども、ちょうど1年前にd払いの規約改定があったと思います。このときに今回のドコモ口座のほうも含まれていたと思うのですが、今回のお話、全額補償しますと今日わざわざ説明の中にありましたけども、何か対応が遅れるようなことがあったのでしょうか。その辺り念のため確認させてください。 丸山:1問目は私のほうから回答させていただきます。金融機関さまのセキュリティーと、それから私どものセキュリティーと。全体としてこれ、エンドユーザーのお客さまからみると、当然これはトータルで考えないといけないものだというふうに思っています。今回のケースは冒頭私が申し上げましたように、私どもの本人確認が十分でなかったというのは少なくとも一因になっているというふうに認識してございます。 ただしこれからやっぱりキャッシュレスがどんどん日本の中で使われ、特に非常に裾野が広がって多くのお客さまに使っていただくためには、やはり私ども含めてやっぱり皆さんで知恵を出して、全体のセキュリティーを少しでも上げながら、かつ使いやすい形で誰でも使えるようにしていくということが必要であるというふうに思っております。 前田:2点目の補償の話でございます。まずこのたび被害者の方から私どもも含めましてお問い合わせいただいておりましたが、十分な対応できていなかったことに関しましては大変申し訳ないと思っております。おわび申し上げます。その上で補償につきましてですが、今、ご指摘いただきました昨年のd払いの補償に関しましては、こちらに関しましてはまずd払いを不正利用された場合の全額補償ということで、ご説明のほうさせていただいておりました。ですので口座から、銀行口座とドコモ口座をひもづけた上で、不正にチャージされた部分に関しての全額補償を行うというようなご説明のほうは、特にはさせていただいていなかったかと思いますが、今回の件も先ほどからご説明させていただいているようなことも含めまして起こっておる事象でございますので、もちろん銀行さまとも協議をさせていただきますが、積極的に被害者の方に対しての補償、ドコモとしても行ってまいりたいというふうに考えております。 【書き起こし】「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見 全文2に続く