「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文1)本人確認が不十分だった
本人確認をウェブ上で行うなどの対策
また、今後の不正利用の対策でございますが、大きくはこの2点になるかと思います。1点目は口座登録時のeKYC、これは本人確認をウェブ上で行うものになります。それからSMSの認証。上のeKYCにつきましては今月末までに導入をする予定でございます。またSMS認証のほうも速やかに提供開始していきたいというふうに考えております。 ちょっと補足の説明を、3ページ目を使ってちょっと背景と補足を説明させていただきます。現在の流れですが、こちらにございますように、実は私どものドコモ口座のお客さまというのは、大きく分けると2種類のお客さまが存在してございます。上の段の赤い枠のところは、ドコモ口座に口座をお持ちで、かつドコモ回線、これは私どものスマートフォン等の回線の契約を同時に契約されているお客さまでございます。こういうお客さまにつきましては、こちらにございますように、当社の回線契約を契約する際に、本人認証を免許証等で行いますので、基本的にはその方が回線契約を保持してるということが確認されて、かつその回線認証を使ってドコモ口座を開設し、さらにそれを銀行口座とひも付けるというのが現在の流れでございます。 それに対して今回の不正の対象になったお客さま等は、ドコモ回線をお持ちでないが、ドコモ口座をお作りになったお客さまということになります。その場合は、これ、回線をお持ちでないので、私ども、今現段階はお客さまが登録されたメールを使って2段階認証を行うという形で口座の開設をしていただき、それを銀行口座とひも付けると、そういう下の段のような形になってございます。このときの、口座を作るときの手続きがやや、先ほど冒頭申し上げましたように、私ども、お客さまの本人確認が十分でなかったというふうに反省をしているところであります。
身元確認をオンライン上で行う本人確認の仕組み導入
今後、どうするかということでございますが、4ページ目をご覧ください。対策強化後の流れでございますが、先ほどの下段のところにございました、ドコモ回線をご契約でないお客さまに対する対策ということになります。対策強化後は、SMSによる2段階認証に加えて、eKYCによる確認を行うということになります。eKYC、もしかしたらなじみのない方いらっしゃるかと思うんですが、下の枠のところにございますように、electronic Know Your Customerということで、金融機関等でもオンラインで口座を開設するとき等に使われてますが、お客さまの身元確認等をオンライン上で行う本人確認の仕組みでございます。 具体的には、もし必要があればあとで、後ほど次の資料を使ってご説明させていただきますが、アプリの指示に従ってお客さまご本人の顔、それから本人の確認書類、これは免許証等になりますが、を指示に従って撮影いただき、私どものサーバーにアップしていただくことでそれを確認して手続きが完了すると、そういう仕組みになってございます。 以上のような流れで、今後対策をやって、さらに安心・安全にお客さまが使っていただけるように、私ども、いろんな取り組みを進めてまいりたいと思います。私からの説明は以上でございます。 司会:はい。それではこれからご質問をお受けしたいと存じます。ご指名をいたしますので、ご質問のある方は挙手をお願いします。ご質問の際は御社名とお名前をお願いいたします。お手数ではございますが、お近くのマイクスタンドに移動していただき、ご質問をお願いいたします。なお、より多くの方にご質問いただけるよう、お1人さま2問までとさせていただきますので、どうぞご理解よろしくお願いします。はい、それでは、こちらの列の真ん中の。どうぞ。