「ドコモ口座」不正利用問題 NTTドコモが会見(全文1)本人確認が不十分だった
NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」を使って不正に預金が引き出された問題で、同社は10日午後、記者会見を行った。 【動画】「ドコモ口座」不正引き出し問題 NTTドコモが会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「「ドコモ口座」不正引き出し問題 NTTドコモが会見(2020年9月10日)」に対応しております。 ◇ ◇
ご心配、ご迷惑をお掛けしたことを深くおわび
司会:皆さま、お待たせいたしました。本日は大変お忙しい中お集まりいただき、申し訳ございません。これよりドコモ口座の不正利用について、現状および今後の対策についてご説明させていただきます。まず本日の出席者でございます。代表取締役副社長、丸山誠治でございます。常務執行役員、前田義晃でございます。ウォレットビジネス部長、田原務でございます。私は司会を務めます、広報部の今井でございます。どうぞよろしくお願いします。 それでは早速ではございますが、副社長の丸山よりご説明をさせていただきます。 丸山:本日は急なお呼び出しにもかかわらず、お忙しい中お集まりいただきまして申し訳ございません。まずはこのたび、私どものドコモ口座を利用した不正利用の被害者の方々におわびを申し上げますとともに、私どものお客さまほか、多数の皆さまにご心配、ご迷惑をお掛けしたことを深くおわびいたします。 このたびの不正利用でございますが、これは私どものドコモ口座の作成に当たって、私どもの本人確認が不十分であったということが原因であるというふうに認識をしておりますことをまず申し伝えますとともに、おわびをしたいと思います。本日、私より全体の現在の状況を簡単に説明させていただき、今後の対策等についても併せてご説明をさせていただきます。これ以降、着席をさせて説明をさせていただきます。
第三者が口座番号や暗証番号を不正に入手
では資料に沿いまして、簡単にまず状況を説明させていただきます。1ページ目をお開けください。ドコモ口座の不正チャージ事案の状況についてということで、一部の銀行におきまして当社のドコモ口座を利用した不正利用が発生いたしました。本不正利用は第三者が銀行口座番号やキャッシュカードの暗証番号等を不正に入手して、当社のドコモ口座に銀行口座を新規に登録することで発生いたしました。すいません。 司会:申し訳ございません。ただ今資料をお配りしておりますので、もう少々お待ちください。申し訳ございません。 丸山:申し訳ございません。ちょっと2ページ目を出してもらえますか。すいません。ちょっとこちらでまず簡単に私どもの認識、状況について簡単にご説明をさせていただきたいと思います。まず被害者の方々ですが、ここの右側にございますように銀行口座に口座をお持ちの方でございました。こちらから、マル1のところにございますように、被害者の方のお名前、口座番号、4桁の暗証番号等を不正に犯人が入手をされたものと想定しております。ちなみに銀行口座にアクセスするための情報というのは、ここにあるものは銀行によって少しずつ異なりますが、これは一例を記してございます。 この犯人が被害者になりますまして、マル2のほうの矢印になりますが、ドコモ口座を開設したということになります。この口座をマル3のように不正に入手した情報を使いまして、銀行口座とひも付けをし、そのひも付けにより銀行口座からドコモ口座にお金をチャージするという行為でございます。ちなみにドコモ口座にチャージをされたお金ですが、これはマル5のところにございますようにd払いという形で、実際には商品等の購入にお使いいただけますので、なんらかの商品を買われて、それを換金等をして現金化したものではないかというふうに想定をしてございます。 1ページ目の、最初のページに戻ってください。すいません。2つ目のポイントになりますが、上記を受けまして当社は9月10日、本日の0時より、ドコモ口座における銀行口座の新規登録を当面停止してございます。被害の件数および総額でございますが、本日のこれは照合時点で銀行さまからの申告をまとめたベースになりますが、被害件数で66件、それから被害総額で約1800万円というふうに認識をしてございます。被害を受けられたお客さまにお見舞い申し上げますとともに、補償については銀行と連携の上、全額を補償するよう真摯に対応してまいりたいというふうに考えております。