道具や材料に「推し」関係。気づけば部屋からあふれる趣味グッズ…。片づけられない人はまずこの<三種>に分類すべし
着なくなった服が押し込まれたクローゼット、本がぎっしり詰まった本棚、使わないお皿だらけの食器棚……。モノで溢れた家にうんざり、という読者も多いのでは。一方、これまでに7000人以上の受講生へアドバイスをしてきた人気整理収納アドバイザー・阿部静子さんは「何があるかわからない時代だからこそ、人生の折り返し地点を過ぎたら片づけたもの勝ち」と断言します。その阿部さんが50代以上に向けて、お手軽片づけ術を伝授。今回のテーマは「趣味のアイテムの片づけ」です。 【写真】片づけ講座受講生が、あまった毛糸でつくった素敵なブランケット * * * * * * * ◆たまりにたまる趣味のもの 気付くと10月。 スポーツの秋、食欲の秋、芸術の秋…。何を楽しむにも良い季節になりました。 暑い時期に閉じこもっていた分、外に飛び出して、趣味に思う存分ひたりたい、なんて方も多いのではないでしょうか。 しかし存分に楽しまれている方がいらっしゃる反面、それと同時に、よく<趣味のアイテム>に関して片づけのご相談をいただきます。 一例をあげると… 「趣味にまつわる道具や材料が部屋にたくさん転がっている」 「夫婦で別の趣味を持っているので、自宅には関係するモノがあふれている」 「ひと部屋がまるまる『趣味部屋』。今や、そこから他の部屋へも侵食してきている」 ひと言で趣味と言っても、料理や手芸、最近では“推し活動”ジャンルは多種多様。 ともあれ、たくさんのスペースを占めている反面、なかなか減らせないのがそうした趣味にまつわるモノ。そこで、今回は趣味のものをどう整理するか、と言うことを考えてみたいと思います。
◆まずは3つに分類 どんな趣味だろうと、その基本として、まず「今やっている趣味」「今はやってないけど、またやるかもしれない趣味」「もうやる予定がない趣味」という三種に分類することが大切です。 その上で、前の二つ「今やっている趣味」「今はやってないけど、またやるかもしれない趣味」については、基本的に整理や片づけを考えてみる価値アリ。 最後の「もうやる予定がない趣味」は処分や譲渡を前提として考えてみてください。 また一見「一つの趣味」とされていても、「**はやるけど、◆◆はやらない」などと、そのなかでも対象の種類やジャンルが細かく分かれている、なんてことがしばしば。 自分がその趣味の中でも具体的にどれにハマっているのか? その点も念頭に置きながら、片づけに着手してください。