道具や材料に「推し」関係。気づけば部屋からあふれる趣味グッズ…。片づけられない人はまずこの<三種>に分類すべし
◆物量について 続いて具体的なモノそのものというより、物量の部分について。 ときに素材や材料を多く必要にする趣味が存在します。その手の趣味の場合、すでに材料などに、家や部屋の中の場所をとられていることが多いのでは。 その場合、<段ボール箱1箱分あるものを紙袋1つ分にまで減らす>など、収める目標を決めることで総量を減らしていきましょう。 その意味では「選んで残す」というのがポイントになるはずです。 なお「もうやる予定がない趣味」でありながら、なかなか処分に踏み切れない場合、一旦、このように厳選したうえで減らして一部は残しておく、という方法もおすすめです。 そういえば先日、手芸を趣味にしている受講生の方が、収納場所から溢れた毛糸を使って編んだブランケットの写真を送って下さったことがありました。写真で見ても、とても素敵な作品です! まずは持っている素材、余っている部品を使いきって、なにかを作る。それで総量を減らす。その良いお手本ですよね。
◆推しのグッズ 最後がいわゆる“推し”、好きなアーティストやらのグッズについてです。 この手の悩みでよく聞くのが、コンサートグッズ。何十年来のファンなどになると、Tシャツやタオルマフラーなど、コンサートの度に購入している人もしばしば。 そうなると、物量はかなりの数にまでのぼります。ファンから離れても、もったいないと、そのまま押し入れの中にとってあったり。 CDやウチワやらについては、処分する覚悟が決まるまで放置、ということができるかもしれません。しかし、布系のグッズは、長年置いておく間にシミになることがしばしば。そうなると着るにも着られない、使いたいにも使えない状態に…。 大事なのは、アーティストの名前の入ったグッズだろうとTシャツはTシャツ、タオルはタオルであると認識すること。 ですから、部屋着にするとか、お風呂場で使うとか、チャンスがあれば、とにかく着たり、使ったりするほうがいい。もちろんシミができる前に、現役のファン仲間に譲ったり、フリマアプリで売ったりしてもOK。 ともあれ、毛糸にしてもTシャツにしても、多くのモノは「使われることで輝く」ということをあらためて考えてみてください。 以上、だいぶ日中も涼しくなってまいりました。整理によって生まれたスペースを使い、ずっとやりたかった趣味や新たな趣味を存分に楽しんではいかがでしょうか。
阿部静子