第163回芥川賞受賞会見(全文)遠野遥さん「受賞がなんかのゴールではない」
第163回芥川賞・直木賞が15日発表され、芥川賞には、高山羽根子(たかやま・はねこ)さんの「首里の馬」と遠野遥(とおの・はるか)さんの「破局」、直木賞には馳星周(はせ・せいしゅう)さんの「少年と犬」がそれぞれ選ばれた。同日夜、3氏の記者会見が都内のホテルで開かれた。 【動画】第163回 芥川賞に高山羽根子さんと遠野遥さん、直木賞に馳星周さん 会見ノーカット ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「第163回 芥川賞に高山羽根子さんと遠野遥さん、直木賞に馳星周さん 会見ノーカット(2020年7月15日)」に対応しております。 ◇ ◇
受賞が決まった今の気持ちは
司会:続きまして、『破局』、遠野遥さんの会見のほうに移らさせていただこうかと思います。準備が整い次第、遠野さんのほうに登壇していただきます。遠野さん、よろしいでしょうか。お待たせいたしました。遠野遥さんでいらっしゃいます。拍手でお迎えください。おめでとうございます。まず最初に今のお気持ちから、受賞が決まったお気持ちからお願いいたします。 遠野:すいません、マスク着けさせてもらってます。先ほど、つい先ほど、お電話いただいたばかりですので、非常にまだ驚いたまんまで、まだ緊張して、状況に、頭が追い付いてないような状況です。ちょっと変なことをお答えしてしまうかもしれないですけど、ご容赦いただけたらと思います。よろしくお願いします。 司会:分かりました。では質問のある方、挙手をお願いいたします。後ろのほうの、じゃあジャケットを羽織ってらっしゃる、はい。今、後ろのほうから。お願いいたします。
選考はどこで待っていたのか
産経新聞:産経新聞、海老沢と申します。受賞おめでとうございます。まず、今日の選考をどのような場でお待ちになっていて、受賞の結果を最初にどなたにお伝えしたのかというのをお聞きしたいのですが。 遠野:場所は出版社の河出書房というところで待たせていただいていて、ドラマを見ながら待っていました。それで、誰にお伝えしたかっていうことですね。誰だっけな。ちょっと動転して、頭が真っ白で、今、思い出せないんですけど、一番かどうか分かんないですけど、同時受賞、ああ、新人賞を同時受賞した宇佐見りんさんっていう作家がいまして、その方には取りましたよってLINEはしました。あとは、ちょっと今、記憶が飛んじゃって、すいません。 産経新聞:ご家族とかには特にお知らせ。 遠野:そう言われればしてないですね。 産経新聞:してない。そうですか。分かりました、ありがとうございます。 司会:ありがとうございます。では茶色の。すいません、マイクのほうにお向かいください。