1児の父親「ネイルをするのは息子のため」。 “男らしさ”に疑問を投げかけた男性に、保護者からは「勇気づけられた」(アメリカ)
ある男性の“父親としての姿勢”に注目が集まっています。男性は子どもの学校での体験をきっかけに、「大人が子どもの見本になること」の重要性を訴えました。 【実際の画像】ダグ・ウィーバーさんと息子フィンリーくん
動画を投稿したのは、米ミズーリ州在住のダグ・ウィーバーさん。 ダグさんの息子フィンリーくん(8)は、ピンク色の洋服やユニコーンが大好きだそう。 しかし同級生たちから「ピンクの服は着るな」「ユニコーンは女の子のものだ」と言われてしまったといいます。 ダグさんは「社会が男性に期待する“男らしさ”に対し、大人の男性たちが反抗する姿を、若い世代の男の子たちにみせることが重要だ」と考えているそう。
「息子の話を聞いてすぐ、私は自分用にピンクの洋服を増やしました。息子がネイルをしたら、私もネイルをします」
「もし周りの親たちが、私の息子の爪を見て『どうしてネイルなんか塗らせるんだ』と聞いても大丈夫」 「父親である私もネイルをしていたら、これは“この家庭で許可されていることだ”と思うはずです」 「それぞれ思うことがあったとしても、そういう親たちは、相手が大人となると何も言わなくなるんです」
ドグさんは、ジェンダーの固定概念に“反抗”するのは「価値のある戦い」だと、息子フィンリーくんに教えているといいます。
「例えば、息子が学校にスカートを着て登校し、いじめられたとしましょう。もしその場でドレスの着用をやめても、それは一時しのぎに過ぎません」 「しかし自分自身を偽って生きていると、悲しみを覚えてしまいます」 「だからこの“抵抗”は男性だけではなく、社会が排除しようとする“すべての人のため”の抵抗です。これを息子には教えています」
フィンリーくんには「大きな視野で問題を捉えるように伝えている」そう。
「子どもから好きな色を奪うということは、子どもから創造性や優しさも奪ってしまいます」 「自分と異なる人を愛する能力も、奪うことになってしまいます」
そして「男性の自己表現方法には、もっと多様性が必要」と訴えました。
「もし私が息子の見本になる行動をすれば、周囲から批判を受けることもあるでしょう」 「しかし、私が毅然(きぜん)とした態度でいれば、その批判が自分にはちっとも影響しないことを、息子に伝えられます」 「そうやって息子を勇気づけられたら、今度は息子が他の人たちの見本になれますよね」 「他の人たちも、息子の近くでは自分自身でいられるはず。ありのままでいても、『ここでは批判されない』と思えますから」