欧州をカバーしているメディアの「スカイスポーツ」も、「大坂は全米オープンに勝ち、昨年2月から散発的な形で連勝を続けた後に優勝候補筆頭として今大会に向かう」と、大坂を優勝候補に挙げた。記事は「日本のスター選手は2018年の全米オープンと翌年のメルボルンでの優勝でテニス界のトップへ急上昇した。昨年はBlack Lives Matter運動のテニス界での支援でリーダーの役割を担い、全米オープンで3度目のメジャータイトルをつかんだが、そこまで、そのスポットライトの下で苦悩していた」と紹介。「世界ランキング3位の大坂は、優勝奪回を狙いながら今大会はリラックスした姿勢で臨んでいる」と評価した。 　また同メディアは、東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗会長の発言に関しての大坂の反応コメントについても触れ、「大坂は森会長の性差別的な発言が『無知』だったと語ったが、森氏の辞任を要求することは差し控えた」と伝えた。「日本でハイチ人の父親と日本人の母親のもとに生まれて米国で育った23歳の大坂は、この夏の五輪で日本を代表して参加する計画でいる」とした上で、「彼(森会長)のコメントを見た。いいものだったとは思えない」などといった大坂の談話を紹介している。