大阪府・吉村知事が定例会見1月27日(全文4完)総合区導入に住民投票は不要
公明党が一元化条例に賛成の方針。聞いているか
朝日新聞:朝日新聞、久保田です。本日、一部報道で公明党さんが一元化条例、府議団、市議団とも賛成という方針を固めたということで、これ知事も聞いているのか、また聞いてなかったとしてもどのように受け止めているかお伺いしたいです。 吉村:僕自身は聞いてないです。これは公明党さんのご判断されることだというふうには思います。公明党さんとは都構想賛成で一緒に活動もしました。都構想というのは府市一体で広域行政を全て一元化して、新たな組織をつくるというところの大きな大改革にも一緒に賛成して進めてきた立場からすると、今回の広域一元化条例というのは、ある意味、大阪の成長戦略とまちづくりに関することですけども、府と市がやっぱり昔のようにばらばらにやるんじゃなくて、二重行政にならないようにして、ちゃんとした会議組織体もつくって、そして一定の都市計画については府に事務委託もしながら、府市一体で成長戦略を実行しようよということなので、その趣旨とすれば、やっぱり反対にはならないんじゃないかなと僕は思っています。
総合区はスケジュールありきで進めたくないのか
朝日新聞:あともう1点、これ、松井市長は総合区の提案、提出に関しては、公明さんとも協議しながら、スケジュールありきではやりたくないということをおっしゃっていて、知事の立場ですけど、その点はどのように考えていますか。 吉村:総合区については、僕は大阪市長時代に公明党の皆さんの意見を最大限お聞きして作ってきたというものでもあります。今の24区の体制と比較すれば、僕は総合区にして、区にどんどん権限を渡していくのが、大阪市の都市内分権の在り方としてはふさわしいとは思っています。ただ、ここはやっぱり大阪市の議会、それから大阪市でやっぱり判断することだというふうに思っていますので、まずそこでの議論というのを注視したいと思いますし、合区を伴いますから、これは住民の皆さんからしてどうなんだという意見なんかも、これは議会からは出てくることもあろうかと思います。ですので、そこは市議会と市長とでぜひ適切に、もともとの原案を作ったのは僕の時代ですけども、適切に大阪市の都市内分権でどういうのが適切なんだろうかというのをぜひやってもらいたいと思います。 朝日新聞:一元化条例は2月に提出予定ですけど、無理して2月議会に総合区案も一緒にセットで出さなきゃいけないという考えでは特にないということでしょうか。知事としては。 吉村:いや、これはもう行政としては、理事者としては提案するということになると思います。ただ、そこをどう判断するか、議会としてどう議論して判断していくのかということについては、それぞれの市議会と市長との議論の中で決められていくことだと思いますが、議案としては僕は提案すべきだと思っています。提案するのは、判断は松井市長が判断されます。 朝日新聞:ありがとうございます。