【ONE】“おたつロック”使わずとも引出しの多さで和田竜光が2連勝! ストロー級転向も宣言「ランカーどもは震えて待て!」
2024年7月6日(土)タイ・ ルンピニースタジアムにて『ONE Fight Night 23: Ok vs. Rasulov』(U-NEXT配信)が開催され、“おたつロック”開発者として注目の和田竜光が約1年4カ月ぶりのONE復帰戦に臨んだ。 【写真】ウェイからきっちりトップを奪いパウンドする和田 ▼フライ級MMA (Over125-135lbs)5分3R 〇和田竜光(日本)135.00 lbs, 1.0061 [判定3-0] ×シェ・ウェイ(中国)133.50 lbs, 1.0074 和田は、MMA25勝12敗2分1NC。2021年10月に竹中大地、2022年1月にワン・シュオを判定で下し、 2022年6月にカイラット・アクメトフに判定負けも、2023年3月にアーネスト・モンティーリャにリアネイキドチョークで一本勝ち。以降、契約が切れていたことで試合から遠ざかったが、今回、晴れてのFight Nightシリーズ出場で継続参戦が決まった。 カーフキック以前の長倉キック、デメトリアス・ジョンソンに仕掛けたおたつロック、MMAムエタイ&柔道とクリエイティブな技で40試合を戦ってきた和田は、ONE復帰戦で何を見せるか。 対する中国のシェ・ウェイは、21勝6敗。2018年11月のWLFでTSUNEに判定負けするまで7連勝。TSUNE戦後もONE Hero SeriesやWarrior Seriesで5連勝で本戦出場を決めた。2020年1月のONE初戦でダニー・キンガッドに判定負けもキム・デファン戦のTKO勝ちを含め3連勝。その後、リース・マクラーレンにリアネイキドチョークで一本負け。若松佑弥に1R TKO負けからの再起戦となる。 1R、ともにオーソドックス構え。先に右カーフの和田にウェイが右を振って尻餅を着くがすぐに立ち上がる。ウェイも左ロー。和田は右ボディ、カーフ、首相撲も切るウェイは右カーフ。左フック、右ボディも。 右で差して組む和田は、コーナーに押し込むが、回って離れるウェイは左右を突き、ボディストレートも。サウスポー構えから左インローを当てるウェイ。右ボディから顔面を突く和田は左フックも。ウェイの左右フックをブロッキングする和田は左ジャブとフックを打ち分ける。 右ボディを当てる和田。ウェイの右アッパーをかわした和田は右ストレートから首相撲ヒジを突き、コーナーに押し込み小外で引き出しテイクダウン! パウンドに立つウェイに右差しで押し込みヒザを突きゴング。 2R、左フックを当てる和田。ウェイは右アッパー、右縦ヒジ。和田も右ヒジを返すと、首相撲からおっつけて押し込み。右ヒジを返すウェイ。和田は右フック、右ヒジ。ウェイは左ヒザを突く。右を突き右で差してコーナーに押し込む和田。左右ヒザを突くが、コーナーを出るウェイ。 ウェイのパンチを外して右をを当て、左から右ボディを当てる和田は右クロスと精度が高いが、ウェイもヒジ、ヒザも返す。その近距離で小外・足払いでこかす和田が上に! 背中を着いたウェイのガードの中からパウンドも、ウェイも下からヒジ。ストップドントムーブで中央に頭を向かされるウェイ。和田は鉄槌、ヒジ。 3R、左ボディを突くウェイ。首相撲から右ヒジを返す和田。右小外はしのいだウェイ。しかし追ってヒザは和田。右で差して押し込むと、コーナーから離れるウェイは大きな右を振る。 かわす和田はワンツー。右ヒジのウェイにテイクダウン狙いから一転、頭の位置を合わせにきたウェイに右ヒザ! 右フックをガード上に左アッパー、首相撲ヒザを突く和田。ウェイも左ヒザを返すが単発に。右ヒザを鋭角について左右にステップして右も突くが、ウェイも大きな左。 右ヒジの打ち合い。右フックは和田。和田の右ヒジは空振り。ウェイの左右フックの強振にバランスを崩す和田だがブロッキングしているも後退。ゴング。 バックを取れずも巧みな首相撲ヒジ・ヒザ・こかしでコントロールした和田は精度の高い打撃をヒット。対するウェイは左右フックの勢いで前進したが、ジャッジは、判定3-0で和田を支持した。 試合後、和田はバックステージでストロー級に落とすことを宣言。「ストロー級のランカーどもは震えて待て!」と語っている。 ONEフライ級は、水抜き禁止の61.2kg(135lbs)で実質1階級上での戦いだった。DEEP時代は56.7kgのフライ級で戦っていた和田は、果たして水抜き禁止のONEストロー級(56.7kg)でどんなパフォーマンスを見せるか。