20周年の矢井田瞳「音楽の力を信じて、みんなが前向きになれる曲を届け続けたい」
2000年5月3日に関西でインディーズデビュー
──大阪愛があふれる「ネオンの朝」もいい曲ですね。いきなり「あほなこと言うてあほやなあ」と始まって(笑) 私は2000年5月3日に関西でインディーズデビューしたんですが、これまでの人生を振り返った時に、つらい時、苦しい時、悲しい時、うまくいかない時に大阪の明るさや人と人との距離感の近さ、笑いを忘れないところにすごく救われてきたなあと思って、このタイミングに大阪に特化した曲を書きたいと思いました。関西弁を使いつつも、耳障りがよくメロディーにきちんと乗って一緒に歌いたくなるような面白い曲に仕上がったと思います。 ──関西デビュー記念日には、ライブ配信(「デビュー20周年企画!~ヤイコとヒロトとごゆるりと。」)も。 そう、FM802のDJ、中島ヒロトさんと。すごく新鮮でした! YouTubeのライブ配信だと全国誰でも見られるので、普段ライブで会えない、コンタクトしていない方も見に来てくれてうれしいなと思いました。
ずっと応援してくれているファンも一緒に歩んで来てくれている
──その後、7月12日にメジャーデビュー。あれから20年ですね。 そう、20周年イヤーということでいろいろ計画していたのですが、新型コロナの影響でタイミングがずれたりしています。でもそれもまた人生という感じで、「20年続けられることは少ないよ」「20周年だね、おめでとう」といろんな方に言っていただいて、20年音楽を続けてこられたことはとってもありがたいことだなあとしみじみ感じているので、その感謝の気持ちを引き継いで「続けること」を頑張りたいです。 ──ずっと応援してくれているファンの方々とも20年のお付き合いですね。 そうですね、歴史や時間を感じます。CDを買ってくださった方へのサインお渡し会をやった時に、「ヤイコのライブで出会った人と結婚しました」「子どもが生まれました、5人います」と言ってくれた方のお子さんから「ママとパパのキューピッドになってくれてありがとう」と言ってもらったりして、一緒に歩んで来てくれているんだなって。