通天閣・大阪モデル点灯周知を延長へ 社長「感染拡大防止を24時間点灯で伝え続けたい」
30日に営業再開、一日で入場者数は1000人超え
通天閣・大阪モデル点灯周知を延長へ 社長「感染拡大防止を24時間点灯で伝え続けたい」
大阪モデル周知点灯、まだ継続しまっせ━━。大阪市浪速区の観光スポット「通天閣」は30日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため4月9日から臨時休業していた展望台の営業を再開。各所に感染防止策を入念に施した上で、この日だけで1000人を超える来場者を迎えた。また、運営する通天閣観光の高井隆光社長は、31日までの予定で行っている「大阪モデル」の色分けライトアップ周知について「吉村知事からラブコールをおくられたら、またひと肌、ふた肌脱ぎます」と話し、当面の間、継続することを明かした。 【中継録画】27日の会見で通天閣のライトアップ延長をお願いしたいと話した吉村知事。高井社長はこの動画を見て驚いたという
吉村知事が通天閣での周知を提案
「大阪モデル」は、感染経路不明の患者の数、検査の陽性率、重傷者の病床使用率の3つの項目を、休業要請などを解除する基準として設定。その状況を警戒レベルは「赤」、注意喚起レベルは「黄」、基準内であれば「緑」という3色を信号機に見立てて、府の公式サイトで周知している。 今月5日の新型コロナウイルス対策本部会議で、吉村知事が「シンボリックなところで色分けして府民に伝えたい」として通天閣のライトアップを提案した。 後に、府から依頼を受けた通天閣は「大阪が元気になるのであれば」と無償で快諾。さらに高井社長のアイデアで、大阪府のキャラクター「もずやん」の3つの表情を色に合わせて表示することや24時間点灯を逆提案し、11日から点灯を開始。14日夜に休業要請解除の基準を示す「緑」点灯を達成し、連日、テレビなど多くのメディアで取り上げられている。
吉村知事からのお願いに応えた
日々、緑色に輝く通天閣だが、高井社長は当初、31日までの点灯を予定していた。しかし、今月27日、吉村知事が会見で「みなさん通天閣を見ていらっしゃいますので、もうしばらくのご協力をお願いできたら。ずっととは考えてはいませんので、6月中どこかの段階で大阪モデルの指標も含めて、専門家の意見も含めて、専門家会議も開いて少し判断したいと思っていますので、その時期まではなんとかお願いできないかなと」と発言した。 会見終了後、高井社長に話を聞くと「ありゃ?また花火を打ち上げられました(苦笑)検討しなくては」と驚いた様子だったが、すぐに「のんびりしてられませんやん。大至急に回答する準備をします」と切り替え、知事の発言をもとに、6月中旬ごろまで点灯を続ける考えを示した。