20周年の矢井田瞳「音楽の力を信じて、みんなが前向きになれる曲を届け続けたい」
20周年の矢井田瞳「音楽の力を信じて、みんなが前向きになれる曲を届け続けたい」
2000年5月3日に関西でインディーズデビューし、同年7月12日にメジャーデビュー、今年が20周年イヤーのヤイコこと矢井田瞳がこのほど、新型コロナウイルス感染症に立ち向かうすべての人たちへ向けた楽曲「あなたのSTORY」を配信リリースした。また6日には、「つらい時や苦しい時に救われてきた」という地元大阪への思いをこめた新曲「ネオンの朝」を発売、翌7日に「大阪府文化芸術活動(無観客ライブ配信)支援事業」を周知するためのプロモーションライブ、14日に無観客チャリティーライブを開催するなど、本格再開へ動き出している矢井田にオンラインインタビューで楽曲や20周年の思いを聞いた。 【中継録画】大阪府とライブハウスが7日に無料配信する「無観客ライブ」に矢井田瞳が出演すると発表する大阪府の吉村洋文知事
新型コロナに立ち向かう人々に向けた曲「あなたのSTORY」
──新型コロナウイルスでライブが自粛となる中、どんな思いで過ごしていますか。 最初は戸惑いがありました。東日本大震災の時とも違うし経験したことのない壁で、みんなの心が先の見えない不安でいっぱいの中、音楽にできることってあるのかなと思って……。それでも私にとっては好きな音楽を聴いて気持ちが高まることもあったし、きっと音楽にできることはゼロじゃない、「#音楽を止めるな」のように、音楽をなしにしてしまうのはよくないと思って、ステイホームでも自分にできること、曲を書くことやギターを練習することを続けていました。音楽の役割はあると信じています。 ──そんな中で、コロナに立ち向かっている皆さんのために曲を作られたとか。 そうなんです。「あなたのSTORY」という曲です。私自身、自粛生活が長く続く中で、前向きにと思っていても閉塞感やモヤモヤ、ストレスがあって、だからとびきり明るい曲、突き抜けるような曲が書きたいと思っていたところ、産経新聞さんからお話をいただいて、すごくいい企画だなと思ってお受けしました。いろんな方々からいただいたメッセージを1曲にまとめる。初めてのことで重みを感じていたんですが、めっちゃいっぱいメッセージをいただいて、『コロナが明けたらこういう世界になっていてほしい』『光を求めてそこに向かって走っています』『身近な人をより大切に思うようになりました』といった前向きな共感できる言葉が並んでいたので、医療従事者の方々に感謝する気持ちと頑張っている方々の両方に響くような曲にしたいと思って書きました。サウンド的にはとびきり明るく突き抜けた感じです。聴いた誰かが少しでも前向きになってもらえればうれしいです。アレンジャーさんの力もあり、チームワークも発揮され、今までにないスピード感で完成しました。6月14日のチャリティーライブ(「J-WAVE 矢井田瞳 LIVE FOR YOUR STORY」)で初披露します。私も楽しみにしています。