12年ぶり全豪OP初戦敗退に錦織圭は何を思ったか…「メンタルダメージはあるがトップ10復帰の道のりが若干見えた」
トップ10復帰への最良の薬は“勝ち星”である。昨年9月の全仏オープンの1回戦以来、勝利の味を忘れてしまっている。 「右肩の怪我もあった。きょうのプレーができている中で(ランキングが)上とやるとどうなるか。(ランキングが)下の選手なら勝てて自信がつく。今は試合に勝って自信をつけて上がってこないといけない」 だが、ここにもジレンマがある。勝ち星を重ねて、それを自信に変えていきたいが、ランキングが低いため、どうしても格下の相手との対戦カードが組まれない。 「シードがつきにくくなっている。どうにかして這い上がってこないといけないが、ランキングが落ちると難しいところ。ドロー運を祈りつつ…こういうタフな試合が続くと簡単に自信が得られない」 それでも錦織は下を向かない。究極のプラス思考だ。 「負けたことは、ちょっときつい。メンタル的にダメージは来るが、なるべく前を向いて。いい時がいつ来てもいいように気持ちがネガティブにならないようにしたい」 今足りないのは「試合勘」である。 「試合勘が戻ってくれば。そこをいつクリックできるか。それ待ちのところがある」 次戦は3月1日からのロッテルダム。 まだ収束に向かわない新型コロナの影響で試合日程は不透明ではあるが、5月の全仏オープンまで9大会に参戦して、自信を取り戻すプランが練られている。