値千金の4ポイントプレーを決めたマシュー・ストラゼル「僕のキャリアで最高のショット」
7月31日(現地時間30日、日付は以下同)。パリオリンピックのグループB予選ラウンド2戦目で、開催国フランス代表は、日本代表を相手に第4クォーター残り16秒で4点ビハインドを背負っていた。 そこでフランスを救ったのがポイントガードのマシュー・ストラゼル。「僕はフリーだったし、自信もあった。ルディ・ゴベア(ミネソタ・ティンバーウルブズ)がいいパスを出してくれて、僕は左側へ向かって自分が好むショットに持ち込んだんだ。自分たちの勝利へ好転させた延長に持ち込めてうれしいよ」と試合後に明かした21歳は、残り10秒に左ウイングから3ポイントシュートを決め切り、河村勇輝のファウルももらって4ポイントプレーを成功。 延長ではビクター・ウェンバンヤマ(サンアントニオ・スパーズ)が躍動したこともあり、フランスは一度もリードを許さず94-90で勝利。予選ラウンドを2勝0敗としたことで、準々決勝へと駒を進めた。 とはいえ、レギュレーション終盤の4ポイントプレーがなければ、フランスは敗れていただけに、まさに値千金の一発となった。あのショットを決めた瞬間をストラゼルがこう語っていたと『BasketNews.com』が報じていた。 「詳しく説明するのは難しいね。ほとんど覚えていないんだ。(決まって)超うれしかったけど、すぐさまフリースローにフォーカスしていた。あのショットを決めればいいけど、落としたら恥をかくことになる。でもフリースローは14年間ずっとやってきたことだから、入ってくれて神に感謝している」 この試合で、フランスはウェンバンヤマが18得点11リバウンド6アシスト2スティール2ブロック、エバン・フォーニエが14得点3リバウンド6アシスト、ガーション・ヤブセレが13得点、ゴベアが15リバウンド3アシスト2ブロックをマーク。 そしてベンチスタートのストラゼルはチーム2位の17得点に3アシストで勝利に大きく貢献。オリンピックという大舞台の勝負所で決めただけに、日本戦の4ポイントプレーは“最高のショット”になったという。 「僕のキャリアの中で最高の瞬間だし、これまでのキャリアで最高のショット。2万7000人の前で延長に持ち込むショットを決めたんだから。毎日起こることだとは思っていない」 8月3日の予選ラウンド最終戦で、フランスはすでに決勝トーナメント進出を決めているドイツ代表戦に臨む。
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