【決算おさらい】ファストリなど国内アパレル関連大手15社の注目トピックを解説
オンワードホールディングス(2024年2月期):1896億円
売上高:1896億2900万円(前期比7.7%増) 営業利益:112億6000万円(同115.9%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:66億1100万円(同116.0%増) <主なトピック> ・営業利益は112億6000万円(前期比115.9%増)で、2008年度以降過去15年での最高益を達成。 ・顧客本位の商品開発や販売サービスの強化に注力した結果、「23区」「ペットパラダイス(PET PARADISE)」などの主力ブランドが好調に推移。D2Cブランド「アンフィーロ(UNFILO)」は年間売上50億円を達成。 ・国内事業はアパレルカテゴリー、ライフスタイルカテゴリーともに増収増益。赤字が続いていた海外事業は約2億円の営業損失を計上したものの、前期比で約9億円の赤字幅を縮小。 <今期の注目> ・2025年2月期の当期純利益が大幅増の見通しであることを受け、2024年度の期末配当は2023年度実績から4円増配の1株あたり24円を予定。 ・売上高で前期比5.5%増の2000億円、営業利益で同11%増の125億円と増収増益を見込む。 ・海外事業も増収増益で黒字転換を計画。 2025年2月期通期連結業績予想 売上高:2000億円(前期比5.5%増) 営業利益:125億円(同11.0%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:80億円(同21.0%増)
TSIホールディングス(2024年2月期):1553億円
売上高:1553億8300万円(前期比0.6%増) 営業利益:17億6000万円(同24.4%減) 親会社株主に帰属する当期純利益:48億4900万円(同58.3%増) <主なトピック> ・主力のゴルフブランド「パーリーゲイツ(PEARLY GATES)」ではコロナ特需が一巡したことで収益性が悪化。全体では前期比24.4%の減益となった。 ・コロナ禍から実施してきたOMO戦略や商品施策によって新たなファンを獲得し、「ステューシー(STUSSY)」などのストリートブランドが伸長。 ・都市部の路面店、百貨店が急成長。国内リアル店舗全体で売上高が前期比3.5%増と好調に推移した。 ・アパレル特化求人サービス「READY TO FASHION」を買収。 ・スニーカーショップ「アンディフィーテッド(UNDEFEATED)」との代理店契約を終了。 <今期の注目> ・販管費削減や構造改革の実施により収益を改善、2025年2月期は前期比13.6%増の営業利益20億円を計画。 ・傘下の上野商会が展開する「アヴィレックス(AVIREX)」と「ショット(Schott)」初の複合店舗が名古屋・栄地区にオープン。 2025年2月期通期連結業績予想 売上高:1600億円(前期比3.0%増) 営業利益:20億円(同13.6%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:40億円(同17.5%減)