【決算おさらい】ファストリなど国内アパレル関連大手15社の注目トピックを解説
アダストリア(2024年2月期):2755億円
売上高:2755億9600万円(前期比13.6%増) 営業利益:180億1500万円(同56.4%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:135億1300万円(同79.2%増) <主なトピック> ・会社創立70周年。 ・主力の「グローバルワーク(GLOBAL WORK)」が年商500億円突破。売上高、営業利益で過去最高業績を達成。 ・「フォーエバー 21(FOREVER 21)」が日本再上陸。国内展開がスタート。 ・出資していたシンガポール発のウィメンズブランド「ラブボニート(Love, Bonito)」が日本撤退。 ・繊研新聞社が全国ファッション専門学校生約1300人を対象に実施した「就職意識調査」において「注目している企業」「就職したい企業」の両部門で1位を獲得。 ・ファッションブランド企業としては初となるフリマサービス「ドットシィ(.C)」をスタート。 ・飲食事業を手掛ける連結子会社 アダストリアイートクリエイションズ(ADASTRIA eat Creations)の債権を放棄。 ・GMS向けアパレルブランド「ファウンドグッド(FOUND GOOD)」を立ち上げ、イトーヨーカ堂に商品を供給をスタート。 <今期の注目> ・飲食事業「ゼットン」を完全子会社化。 ・ウェルカムが手掛けるブランド事業「トゥデイズスペシャル(TODAY'S SPECIAL)」と「ジョージズ(GEORGE'S)」を買収。取得額は非公表。 ・平均6%の賃上げを実施。 2025年2月期通期連結業績予想 売上高:2900億円(前期比5.2%増) 営業利益:190億円(同5.5%増) 親会社株主に帰属する当期純利益:127億円(同6.0%減)
ワールド(2024年2月期):2023億円
売上収益:2023億4200万円(前期比5.5%減) 営業利益:120億400万円(同2.7%増) 親会社の所有者に帰属する当期利益:67億6400万円(同18.9%増) <主なトピック> ・決算期変更により2024年2月期は11ヶ月決算ながら、全ての利益段階で前期を超過。売上収益も計画を上回って着地した。 ・デジタル事業では、「ラグタグ(RAGTAG)」や「ラクサス(Laxus)」などのサーキュラー事業が好調。セグメント利益が18億円と大幅に伸張し、前期比でも3割増益を達成。 ・ブランド事業では、「オペークドットクリップ(OPAQUE.CLIP)」「シューラルー(SHOO・LA・RUE)」といったミドルロワー向けブランドが伸長した一方、「アンタイトル(UNTITLED)」などの百貨店を中心に展開しているミドルアッパーブランドはマイナス幅が広がるなど、収益成長力で格差が引き続き見られた。 ・新ブランド「オブリオ(AUBRIOT)」を発表。 <今期の注目> ・売上収益で前期比3%増、営業利益で同11%増と増収増益を見込む。コア営業利益ではIFRS適用後の最高益更新を予定。 ・ブランド事業では、組織再編によりセグメント利益132億円と過去最高益達成を目指す。 ・OMO型ストア「ザギャラリーワールドオンラインストア」の運営を開始。 ・上山健二会長が5月28日付で退任。 2025年2月期通期連結業績予想 売上収益:2300億円(前期比13.6%増) 営業利益:170億円(同41.6%増) 親会社の所有者に帰属する当期利益:85億円(同25.6%増)