「試合前に遺書を書いた」27年前、UFCで初めて勝利した日本人の“壮絶な覚悟” 売名でも賞金でもなく…高橋義生はなぜ世界に挑んだのか
高橋が明かした「悔しさ」の正体
MMAイベントが“場”ではなく“団体”だった時代。高橋義生は自分の選手としての評価以上に、自分たちで立ち上げたパンクラスという団体を守ることにキャリアを捧げた。だからこそ、今を闘うファイターたちにもこうしてエールを送る。 「いまのパンクラスや、出ている選手たちはすごく頑張ってると思います。ただ、パンクラスがUFCの二部リーグ、三部リーグとして見られてるのは、ちょっと『う~ん』って思っちゃうんですよね。パンクラスとUFCは同じ1993年に始まって、シャムロックや僕が出た頃は、一応同格のところでやりあってたんですよ。それが、いつの間にか二部組織、三部組織になっていて。パンクラスでチャンピオンになると、UFCに行ける可能性が出てくるような現状はちょっと悔しいところではあります。だからこそ、パンクラスからUFCのトップを倒すような選手が出てきてほしいですね」 現在、UFCでは元パンクラスフライ級王者の鶴屋怜が王者を目指して闘っており、木下憂朔はパンクラス大阪稲垣組で育ち、風間敏臣もパンクラス・ネオブラッド・トーナメント優勝者だ。彼らを含めた日本人ファイターの中から、近い将来、日本人初のUFCチャンピオンが誕生することを期待したい。
(「格闘技PRESS」堀江ガンツ = 文)
【関連記事】
- 【貴重写真】「身体がデカくなって…筋肉が全然違う」27年前、日本人が初めてUFCで勝った実際の試合写真。高橋義生のパンクラスでのタイトルマッチ、引退試合も。この記事の写真を見る。
- 【あわせて読みたい】「朝倉海の顔が真っ赤になって…」右腕一本で衝撃の失神…“異例のUFC王座挑戦”も王者は辛口評価「日本から来たヤツがベルトを奪えると思ったか?」
- 【もっと読む】平本蓮の“ドーピング疑惑”医師が「信じられない」と絶句した“ある行為”…検査結果はシロでも残る疑念「絶対飲んでると思われても仕方ない」
- 【剛腕伝説】「キレてなーいで一世風靡」マイク・ベルナルド“あの伝説KO”を覚えているか?「最強のアーツが吹っ飛んだ…」カメラマンが感じた“パンチの風圧”
- 【話題】「下着をハサミで切って、真っ裸にさせられ…」女子レスラー初の“オールヌード写真集”も、井上貴子のプロ意識「私にとっては“作品”です」