FA宣言した甲斐拓也に辛口評価 レジェンド・江本孟紀氏が首を傾げた「なんでキャッチャーはみんな同じフォームなのか」
ソフトバンクでFA宣言して、去就が注目される甲斐拓也。その強肩は“甲斐キャノン”の異名を取ってきたが、32歳を迎え、選手として総合的にどのような評価になるのか。巨人が獲得に動いているが、移籍してチームにとって重要な存在となれるのか。 【写真】中畑清氏、江本孟紀氏、達川光男氏がガッツポーズ!
今オフの巨人は、阪神の主砲・大山悠輔の獲得を目指すも残留が決定し、同じく触手を伸ばしていたソフトバンクの石川柊太はロッテへの移籍が決まった。FA市場の大物として残るのが、ソフトバンクの甲斐だ。 本誌・週刊ポストの12月16日発売号では、江本孟紀氏(77)、中畑清氏(70)、達川光男氏(69)が日本球界について辛口で語り合う座談会記事を掲載したが、そこでも甲斐についての話題が盛り上がりを見せた。口火を切ったのは江本氏だった。 * * * 江本:キャッチング技術のことは私には善し悪しがわかりませんが、悲壮感を漂わせているように見えるのは、投手目線からしたあんまりよくないと思う。いかにも重労働してるみたいな雰囲気を出しながらやっている。あれはピッチャーもしんどいんじゃないかと思う。もうちょっと楽に捕ってやってよといってやりたいよね。 達川:甲斐は捕るのは上手いし、もの凄く優しい。同じ捕手出身の阿部(慎之助・巨人監督)がどうしても甲斐を欲しがる理由がわかる気がします。 中畑:人間的にいいよな。 達川:かつてノムさん(野村克也氏)がベタ褒めしていた。「このキャッチャーはいいよ。オレと一緒だ」と言っていましたね。 中畑:ノムさんに甲斐の肩の強さはなかっただろう。 達川:(肩が弱いから)江本さんにクイックさせていましたからね(苦笑)。
梅野とまったく同じフォーム
〈今季の甲斐は、2年ぶり7度目となるゴールデン・グラブ賞も手にするなど「扇の要」として高く評価されてきた。1980年代の広島黄金期に正捕手だった達川氏も高評価だが、一方の江本氏は、「キャッチャーとしての甲斐はいいかもしれないが、やはりバッターとしても見ないといけない」と議論を展開させた〉 江本:バッターとしての甲斐を見ると、阪神の梅野(隆太郎)と同じフォームなんだよね。あんなオープンに構えて膝を曲げて、しかも1本足で立つ。一番打てないフォームの見本ですよ。だから、梅野も甲斐も打率が低い。 中畑:そういうフォームじゃないと強く振れないという意識があるんだろうね。姿勢が下がっていくのはまだしも軸が大きくブレる型になっている。オレなら彼に1発を狙うことはもう諦めてもらって、逆方向にきっちり打てるようなすり足打法にさせちゃうね。 江本:キャッチャーってなんで同じ打ち方をするのか不思議で仕方がない。 達川:あれはキャッチャーに多いというか、ホークスのバッティングコーチにオープンスタンスからクローズに入るフォームが多いんですよ。 江本:それでは打率を残せない。ピッチャー目線から見ても打たれる気がしない。 達川:八重樫(幸雄)さんが有名ですが、ヤクルトで一時流行ったんですよ。 中畑:八ちゃん(八重樫)みたいな極端さはないよね。 江本:八重樫は独特だった。
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