総合経済対策「物価高克服、経済再生のため」岸田首相会見10月28日(全文1)
防衛費増額に関し、安定財源の確保を求める声が出ているが
フジテレビ:フジテレビの瀬島です。よろしくお願いします。防衛力強化についてお伺いします。総理が表明された防衛力の抜本強化、防衛費の相当な増額に関し、政府の有識者会議では安定財源の確保を求める声が出ています。与党幹部からは法人税などの増税を選択肢とする声も挙がっていますが、総理はどのようにお考えでしょうか。 また、防衛費増額、増税などで国民の理解を得るには政治への信頼が必要となりますが、旧統一教会の問題などを受けて、各社の世論調査では内閣支持率が過去最低となっています。総理はかねてから信頼と共感ということを訴えてこられましたが、今後いかに国民の信頼を回復していくのか、具体的なお考えがあれば教えてください。 岸田:まず今現在、与党間の協議、また有識者会議における議論が進められています。さまざまな意見をいただいております。そして、財源につきましては、具体的な内容が決まった上でこれは考えていかなければならないと思っています。なぜならば防衛力強化といっても中身はさまざまです。どれだけ恒久的に維持しなければならない政策なのか、あるいは一定期間、契約を結んで充実させなければいけないものなのかなど、内容によってそれにふさわしい財源というものを考えていかなければならないということであります。よって今は、こうした国民の命や暮らしを守るために何が必要なのか、防衛力強化の内容を積み上げ、そしてそれに応じて予算の額を明らかにし、そして財源を考えていく。この3つを一体的に検討していく、こうした作業を進めているわけです。
国民からの信頼回復に近道はない
よって先ほど申し上げたように、この内容によって財源、適切な財源を判断しなければいけないわけですから、具体的な財源についても、その一体的な議論の結果として明らかにしていかなければならない、このように考えております。 そしてご質問の中で、国民の信頼が大事であるというご指摘がありました。私は昨年の総裁選挙に、「信なくば立たず」、こういうことを申し上げて立候補いたしました。従来から政治への信頼こそ全ての基盤であると思っております。そして、国民の皆さんの信頼を回復するための近道というものはないと思っています。本日発表しました経済対策もそうですが、国民の皆さんの声を受け止めながら、1つ1つ結果を積み上げていくしかないと考えています。これまで以上にこの国の未来について全力を尽くし、1つ1つ結果を出し、その結果として国民の皆さんの信頼を回復する、こうしたことを積み重ねていきたいと考えています。 司会:ここからは幹事社以外の方からご質問をお受けいたします。ご質問を希望される方は挙手をお願いいたします。こちらで指名いたしますので、マイクにお進みください。 それでは、毎日の高橋さん。