原発再稼働含むエネルギー政策「GX会議で議論」岸田首相会見10月28日(全文3完)
岸田文雄首相は28日、官邸で記者会見を行った。 ◇ ◇ 【動画】総合経済対策、約29兆円に 岸田首相が会見(2022年10月28日)
原発再稼働をどうやって進めていくのか
日本経済新聞:日経新聞の秋山です。エネルギーについて質問します。総合経済対策では電気料金、ガス料金の負担軽減が盛り込まれましたが、エネルギーの構造改革という意味では原子力の活用が焦点になります。総理はすでに原子力を活用する考えを示されていますが、首都圏に電力を供給する柏崎刈羽原発含めて、国として地元の理解など、どのように得て原子力発電所の再稼働を進めていくのか、お考えをお願いします。 岸田:原子力発電所については、原子力規制委員会が新規制基準に適合すると認めた場合のみ、その判断を尊重して、国が前面に立ち、地元の理解を得ながら再稼働を進める、これが政府の方針であります。そしてその再稼働が円滑に進むように、産業界に対して事業者間の連携による安全審査への的確な対応を働き掛ける、そしてそれとともに国が前面に立ち、立地自治体など関係者の理解と協力を得られるよう、粘り強く取り組んでいく。こうした方針であります。 いずれにせよ、こうした再稼働をはじめとする原子力の議論に正面から向き合うために、GX会議において専門家の皆さんに議論をお願いしています。この議論、年末に向けて続けることによって、今、GX改革の重要性が指摘される中にあって、ウクライナ情勢によってエネルギーの安定供給の重要性が指摘をされている。この2つの両立のために、わが国のエネルギー政策をどう進めていくのか、こうした大きな議論をGX会議においてもしっかり詰めていただき、その議論を踏まえて、政府として対応していきたいと考えております。 司会:予定の時間を過ぎましたので、以上をもちまして本日の記者会見を終了させていただきます。ご協力ありがとうございました。 (完)【書き起こし】岸田首相会見10月28日