なぜ那須川天心はボクサー仕様に進化し45連勝を果たせたのか…注目のK-1武尊戦は「(交渉)テーブルについていない」
延長戦の末、V本命の志朗(28、BeWELL)を判定で下して、53キロトーナメントを“無印”から制した風音(22)がリング上から天心に対戦を要求した。「TEAM TEPPEN」で天心と同門のジムメイトである。 風音はバックステージでバッタリ会った天心に「100年早いよ。ジャブだけで勝てるよ」と声をかけられたそうだが、「今はジャブだけでピピピとやられる。でもわかんないんですよ。ぼく化けちゃうんで。このトーナメントを見ればわかるように」と、挑戦状を引っ込めるつもりはなかった。 天心は、その対戦要求をこう受け止めた。 「ストーリー的におもしろいとは思う。ジムでボコボコにしているけれど(笑)、僕が認めている志朗選手に勝ったんでやる権利はあるのかなと。やるならやる」 実現すれば来年3月に予定されているRISEでの本当のラストマッチの対戦相手となる。伊藤代表も「同門対決をジム側がどう考えるか。繊細な調整が必要。可能性は低いがゼロではない」とラストマッチの対戦相手候補の1人であることを否定しなかった。 天心は試合後のリング上で美声は披露しなかったが21日に歌手デビューを発表。いまやテレビ番組にも引っ張りだこで、YouTubeの登録数は70万人を超える。時代のインフルエンサーになりつつある“神童”は、キック界の旅立ちの日まで格闘界の中心にいる。