那須川天心の“15歳の弟”龍心も凄い!アマRISE第1試合で判定勝利し来春のプロ転向と「一番強い天心超え」を誓う
立ち技格闘技「RISE」のワールドシリーズ2021横浜大会が23日、ぴあアリーナMMで行われ、オープニングファイトの第1試合で、那須川天心(23、TARGET/Cygames)の実弟の龍心(15、TEAM TEPPEN)が-55キロ契約の2分2ラウンドのアマチュアRISE Nova特別ルールで山崎天輔(15、真門team sol)と対戦し3-0判定で勝利した。龍心は高校生となる来春にもプロデビューしたい意向を明かし、兄の天心がボクシングに転向した後の“ポスト天心”の座を天心の弟という話題性でなく実力で奪う決意を口にした。
「緊張しなかった。大舞台の方が楽しい」
「狙っていた」という右のハイキックが炸裂した。2ラウンドだ。続けて組みついてきた山崎を体をかえてロープに突き放すと、そこへ猛ラッシュ。サウスポーの兄と違う右構えのオーソドックススタイルから、山崎の打ち終わりに合わせて、インサイドに飛び込みマシンガンのように繰り出すスピードにのった逆ワンツーが何発もヒットした。 「思ったよりでかかった」 10センチの身長差のある、関西のアマチュア大会TOP☆RUNで二階級制覇をしている関西の雄に、第1ラウンドこそ、「フックでバランスを崩した」ところに押し込まれ、体格を生かしたキック攻撃に戸惑った場面もあった。だが、激しいパンチの攻防では、打ち負けていなかった。 試合はアマチュアルールの2分2ラウンド。ヘッドギアこそ着用しなかったが、12オンスの大きいグローブでヒザとスネ当ても付けるため、さすがにダウンシーンはなかったが、スピードとアグレッシブさに加えクリーンヒットの数で龍心が相手を上回っていた。 試合終了を告げるゴングと同時に龍心は右手を突き上げ、一方の山崎は、ロープをつかんで下を向いた。 判定はジャッジの三者が共に「20―19」で龍心を支持。僅差ではあったが、兄がメインを張るビッグマッチのオープニングファイトを見事に勝利で飾って最高の形でバトンを渡した。 「勝因? ヒット数じゃないですか。僕のパンチのほうが入っていた。その印象で勝った」 まだ顔つきに幼さは残るが、15歳とは思えぬほど客観的に試合を振り返った。 「案外緊張しなかった。アマチュアの試合の方が緊張した。大きい舞台のほうが楽しくできました」 やはり神童のDNAを受け継ぐ男だけあって大物だ。