39県の「宣言」解除 安倍首相が会見(全文2)雇調金1日1万5000円まで引き上げ
G7中でも感染者数などを抑え込めた理由は?
テレビ東京:テレビ東京の篠原と申します。総理、先ほどの発言の中で、感染者数、人口当たりについて死亡者数もG7の中ではかなり抑え込めたというふうにおっしゃっていました。一般の人々の間でも、その要因はBCGを日本人は受けているからじゃないかとか、あとは文化的な違いがあるんじゃないかといった俗説がありますが、これについて総理や尾身先生はどのような差がこういった結果につながったというふうにお考えでしょうか。 安倍:私もBCGとの関連等について、もちろんいろんな説があるということは承知をしております。日本において10万人当たりの死亡者の数というのは0.5近辺でありまして、世界でも圧倒的に小さく抑え込まれています。それについてさまざまな議論があるというふうに承知をしておりますが、これはまさに専門家の尾身先生からご紹介をいただきたいというふうに思いますが、いずれにいたしましても現在の感染者数、もちろんこれだけの数の方が亡くなられたことは本当に痛ましいことでありますし、心からご冥福をお祈りしたいと思いますが、われわれも欧米と比べて相当小さく抑え込まれているこの数字の水準の中において、なんとか収束させていきたいと思っています。では尾身先生、お願いします。 尾身:簡単に、まずはBCGのことは今のところは、BCGが有効だというエビデンスは今のところございません。それから日米欧との差ですね。これは基本的には私は3つあると思います。1つ目は、やはり日本の医療制度が比較的しっかりして、全部とは、全員とは言いませんけど、多くの重症者が今のシステムで探知できて、適切なケアが行われて、医療崩壊が防げているということが1点目だと思います。それから2点目は、特に初期、感染が始まった初期に、いわゆるクラスター対策というのがかなり有効だったと思います。それから3点目は、これが最も重要かもしれませんけども、国民のいわゆる健康意識が比較的高いという、この3つが大きな原因だと今のところ私は考えております。 司会:それでは次の質問にまいります。じゃあ松本さん。