39県の「宣言」解除 安倍首相が会見(全文2)雇調金1日1万5000円まで引き上げ
今の特措法の内容で必要十分か
NHK:NHKの松本です。よろしくお願いします。特措法についてお伺いします。強制力を伴わない内容でも今、収束に向かいつつある状況と言えるかと思います。一方、この間、知事をはじめ、問題点や改善点についての指摘も相次ぎました。こうした中、秋や冬には再び流行期に入るんじゃないかという懸念もあります。先ほど総理も、次なる流行の恐れは常にあるとおっしゃいました。今後の備えとして、今の特措法の内容で必要十分なものだとお考えでしょうか。また、今後、政府対応を含めて検証も必要かと思いますけども、落ち着いてからだとは思いますが、いつ、どのように進められるお考えでしょうか。お伺いしたいと思います。 安倍:今ご質問にもあったように、日本の特措法は強制力、欧米に比べて非常にこれは弱いわけでございますが、しかしその中にあっても国民の皆さまには大変なご協力をいただきました。いわゆる夜の街のクラスターを防ぐために、さまざまな自粛もお願いをしているんですが、相当程度、自粛もしていただき、また、人通りも相当減らすことができました。これはもう皆さまのご協力のたまものであるわけでございますが、その中で、どう特措法について考えるかということでありますが、これはまさに今の対応が収束した段階で、より強制力のあるものが必要だったか、あるいはこれから必要かということについては検証しながら考えたいと思いますが、もちろんそれが必要だっていうときになれば、ちゅうちょなく法改正も視野に入れたいと、こう思います。
なるべくピークの山を小さく
そしてまた、われわれの戦略としては、なるべくこの感染のピークの山を小さくしていく。それは医療提供体制の範囲内で対応できる山にしていくということであります。そしてできるだけそれを後ろに倒していくことによって、治療法、お薬やワクチンの開発を進めていくということでありまして、その中におきましてはもちろん、大変、医療現場の皆さんのご努力をいただいて、逼迫した状況もございましたが、人工呼吸器、ECMO、ICU等々についても、なんとかこの範囲内において、われわれは今、対応することができていると、こう思っております。 ただ、次なる山が来ることも十分考えられますが、それに対してできるだけ小さくしていくということもそうなんですが、同時に、やっぱり検査体制も医療体制もさらに拡充もしていきたいと思っています。同時に、まさに後ろに倒していくという中において、この治療法も今、早急に進めているわけでありまして、まさに治療薬とワクチンの開発を急ぎたいと、また、薬事承認を急ぎたいと思っています。 司会:それでは次の質問をいただきます。それでは一番後列、奥から3人目の白いノートを掲げておられる方、お願いします。 【書き起こし】39県の「宣言」解除 安倍首相が会見 全文3に続く