ヤマハY-AMTとホンダE-クラッチを比較試乗! スポーツバイクの楽しさをよりアップするのはどっち?
ヤマハのY-AMTとホンダのE-クラッチ。いずれも、シフト操作をよりイージーとし、幅広いライダーが、スポーツライディングをさらに楽しめることが期待できる注目の最新技術ですよね。 【画像】市場の様子など関連写真をギャラリーで見る(17枚) Y-AMTがMT-09、E-クラッチはCBR650R/CB650Rに搭載しますが、実際に、この2つのシステムには、どういった違いがあり、それぞれどんな乗り味を体感できるのでしょうか? ヤマハが主催したMT-09Y-AMT試乗会に参加し、CB650RなどのE-クラッチ搭載車との比較試乗をやってみました。 文/Webikeプラス 平塚直樹
ヤマハY-AMTとホンダEクラッチは何が違う?
Y-AMTは、4輪車でいえばセミオートマ(セミオートマチック)的な機構です。4輪車の場合は、ステアリングに装備したパドルシフトで変速操作を行いますが、Y-AMTでは、左ハンドルに備えたシフトレバーで実施。一般的なバイクのMT(マニュアル・トランスミッション)車は、変速操作にクラッチレバーやシフトペダルを使いますが、Y-AMTは、それらを廃止した新開発の自動変速トランスミッションだといえます。 また、フルオートで変速するAT(オートマチック・トランスミッション)機能も備え、ライダーが任意に選択することが可能。これらにより、ライダーは、クラッチやシフトペダルの操作が不要となり、体重移動やスロットル開閉、ブレーキングなど、ほかの操作に集中できることで、よりバイクを操る楽しさを堪能できるといいます。 なお、ヤマハでは、このシステムを搭載したスポーツネイキッドMT-09 Y-AMTを2024年内に国内販売する予定。スタンダードのMT-09と上級グレードMT-09 SPの間に位置する中間グレードとして発売します。 一方、CBR650R/CB650Rの2024年モデルに搭載されたホンダEクラッチ。こちらは、クラッチレバーやシフトペダルを備えつつ、操作を自動化した新機構です。発進、変速、停止などでクラッチレバーの操作が一切。ただし、変速操作にシフトペダルを使うことは、従来のバイクと同様です。 また、ライダーがクラッチレバーを使った操作を行いたい場合は、レバーを握るだけで手動操作へ変更可能。さまざまなスキルや嗜好のライダーに対応している点では、ヤマハのY-AMTと同じといえます。