2人で話し合う妊活★クリニック選びの「心の準備」って?不妊治療スタートの基礎知識も
不妊治療を始めることへの抵抗感は「あった」と「なかった」が、ほぼ半々
★制度が充実して治療が始めやすくなっています 今、国や企業において、不妊治療を支援する取り組みが増えています。また、子育てと仕事の両立や、柔軟な働き方ができる環境も整備され始めています。2022年度から不妊治療が保険適用化され、不妊治療と仕事の両立を推進する企業の認定制度(くるみんプラス※など)も創設されました。現在、さまざまな制度を整えている企業も増えてきているようです。 保険適用後、不妊治療は経済的なハードルが低くなりました。支援が進む世の中の流れもあり、精神的、経済的にも治療を受けやすくなったのではないでしょうか。以前と比べて治療スタートへの抵抗を感じている人も減ってきているようです。 ※くるみんプラス…不妊治療のための休暇制度や、時差出勤制度、テレワークの選択制度があるなど一定の認定基準を満たした企業が認定される。助成金申請や、イメージアップなど企業側のメリットも。
【DATA】不妊治療(検査のみの方も含む)を受けることへの抵抗感・躊躇はありましたか?
不妊治療を始めることへの躊躇は「あった」「ややあった」を合わせると52%、「なかった」「それほどなかった」を合わせると47%で、ほぼ半々。このうち躊躇した理由については、従来と内容的には変わらず、経済的なこと、仕事との両立があがっていましたが、若くても治療の必要があることを意識した声もありました。
不妊治療の開始を躊躇したさまざまな理由
・若いからまだ早いと思っていた(20代) ・できるだけ自然妊娠を望んでいた ・痛みや副作用に対する恐怖があった ・不妊治療に対する漠然とした抵抗感があった ・金銭的な負担が大きいのかもと思っていた ・検査や治療の結果を知るのが怖かった ・周囲の目や反応が気になった ・仕事との両立が難しそうだと思った
■監修
松本亜樹子 さん ●イラスト/別府麻衣 ●構成・文/関川香織 ※本誌掲載の内容は2024年8月19日現在のものです。以降変更されることもありますので、ご了承ください。 監修 松本亜樹子 さん PROFILE:NPO法人 Fine ファウンダー/理事。 アナウンサー時代から人材育成に携わったのがきっかけでコーチングを学び、現在は国際コーチング連盟認定マスター認定コーチ(ICF MCC)として活躍。その一方で自身の経験を生かし、「NPO法人 Fine ~現在・過去・未来の不妊体験者を支援する会~」を設立。
たまひよ ONLINE編集部