【琴桜と一問一答】初場所綱とり「後悔ないよう相撲と向き合って勝負していく」
大相撲九州場所で初優勝を飾った大関琴桜(27)=佐渡ケ嶽=が千秋楽から一夜明けた25日、福岡市東区の部屋で会見に臨んだ。念願の賜杯を手にした喜びを語ると、祖父で先代師匠の元横綱琴桜と同じ鳥取県出身の石破茂首相から届いた祝福メッセージに驚く場面も。初めての綱とり場所となる来年初場所(1月12日初日、両国国技館)へ、決意を新たにした。琴桜との一問一答は以下の通り。 ◇ ◇ -入門も九州場所で、丸9年での初V。 「長かったような、早かったような」 -優勝へのターニングポイントは。 「思ったよりそれがなくて。逆に同じメンタル、感覚でずっと走り抜けられたのが一番よかったのかな」 -66勝を挙げて、単独年間最多勝。 「全然考えていなかった。なかなかできることでもないし、年間6場所出続けて結果を残すのは大変なこと。よかった」 -初場所に横綱昇進をかける。 「未知数な部分もあるので、ちょっと想像はつかないけど、そのぐらいの方があまり考えなくて済むんじゃないかと。もうやるしかない」 -綱とりのチャンスで、いち早くつかみとりたいという思いは。 「なかなか巡ってくることでもないだろうし、しっかりと自分で後悔のないように相撲と向き合って、勝負していくのが大事かなと」 -優勝して、胸の中で先代にはどのような報告をしたか。 「『優勝しました』と。喜んでいるかわからないですけど。厳しい言葉をかけられる可能性もあると思うので(苦笑)」