明治vs帝京、早稲田vs京都産業 ラグビー大学選手権の準決勝は2試合ともに“互角”か
ラグビーの第61回全国大学選手権は21、22日の準々決勝4試合で4強が出揃い、新春1月2日に東京・国立競技場で準決勝2試合が行われる。3連覇中の関東対抗戦Aグループ2位の帝京大学は第1試合で同3位の明治大学を迎え、17年ぶりに関東対抗戦を全勝で制した早稲田大学は第2試合で関西Aリーグ2位の京都産業大学と対戦する。昨年度は7大会ぶりに関西勢2校が4強に残り、準決勝2試合ともに東西対決となったが、今年度は4校中3校を関東対抗戦の大学が占めた。 【ランキング】ラグビーW杯代表選手の出身高校はこちら 歴代ランキング1~53位も * * * ■明治vs帝京(12時25分開始) 明治は22日に関西大学王者の天理大学の追い上げにあうも、24-21で勝利。一方、帝京は21日に慶応義塾大学(関東対抗戦4位)を73-24の大差で退けた。 明治vs天理戦は前半20分までは両校無得点と拮抗した一戦。20分に明治が天理対策のスペシャルプレーというサインプレーでフランカー福田大晟(4年、中部大学春日丘)が先制トライ。6分後にもプロップ檜山蒼介(2年、尾道)がトライを奪って試合の流れを握った。後半も14分にフッカー金勇哲(4年、大阪朝鮮)が先にトライを挙げて差を広げ、20分にはこの試合から復帰したキャプテンのナンバー8木戸大士郎(4年、常翔学園)もトライ。その後、天理に3連続トライを奪われたが逃げ切った。 10月の対抗戦での対戦時は慶大に57-19で完勝している帝京は、この日も実力差を見せつけてさらに点差を広げた。開始5分、連続攻撃からナンバー8グアイニ優人(4年、石見智翠館)が先制トライ。慶大も21、34分とトライを返して14-24と食い下がったが、34分にキャプテンのフランカー青木恵斗(4年、桐蔭学園)のトライから5連続トライで一気に勝負を決めて大差をつけた。 帝京と明治は11月17日の対抗戦で対戦し、この時は帝京が48-28と大勝している。帝京は6分の先制トライを皮切りに前半23分までに3トライを挙げて21-0と優位に立ち、33-7で折り返している。一方、後半は明治も奮起して3トライを返し、後半だけなら21-15(トライ数3-2)と優勢だった。また、明治は対抗戦で帝京に48-17と快勝した早稲田に対しては、敗れたもののトライ数は同じ4と互角の戦いを演じた。両校が前回対戦時から1カ月半の間にどれだけ戦力を伸ばし、また修正しているかに注目が集まる。