高校サッカー選手権「勢力図」番付予想 公立校が”西日本の横綱”…東日本筆頭の名門は?
高校サッカー選手権が開幕、上位進出が目される代表校を東日本、西日本から選定
第103回全国高校サッカー選手権が幕を開ける。出場48校の頂点に立つのはどの高校か。ここでは上位進出が目される代表校を東日本、西日本から選定。“番付風”にそれぞれの高校を格付けし、今大会の勢力図を独自予想して紹介する。 ※攻撃力、守備力、タレント力は5段階評価。 ※東日本、西日本の順に記載。 【リスト表】“タレント力”満点評価は?上位進出候補10チームの「勢力図番付」予想 【横綱】 ■流通経済大柏(千葉/3年ぶり8回目) 前線からのハイプレス、奪ってからショートカウンターもパスをつないで崩すこともでき、強固なブロックも敷くことができる。力強さだけではなく、柔軟性の高さも今年のチームの強み。3年ぶりの選手権だが、全国トップレベルの実力であることはプレミアEASTで高体連トップの4位という実績が証明済み。 ■大津(熊本/4大会連続21回目) 文句なしの西日本の、いや高体連の頂点に君臨する横綱だ。プレミアWESTを2位と勝ち点差7をつけて制し、チャンピオンシップも制して真のユース年代日本一に輝いた。センターバック(CB)の五嶋夏生、ボランチ嶋本悠大、FW山下景司のセンターラインは強固そのもの。プレミアWESTで圧巻の66ゴールをマークした攻撃は、並の守備陣では止められない。 【大関】 ■前橋育英(群馬/4大会連続27回目) チームの心臓である3年生ボランチの石井陽、左サイドの2年生MF平林尊琉らタレント豊富な中盤に加え、プレミアEASTで9ゴールのFW佐藤耕太、同10ゴールのFWオノノジュ慶吏の全国トップレベルの2トップを軸にした攻撃は圧巻の一言。守備も安定してきており、2度目の優勝も狙える陣容となった。 ■静岡学園(静岡/2大会連続15回目) プレミアWESTでは9位に終わったが、これは開幕からの5連敗が影響したものであり、それ以降は尻上がりに調子を上げ、10月に入ってからは2勝1敗3分とどこと戦っても互角以上の戦いを繰り広げた。川崎フロンターレ内定のキャプテンDF野田裕人も復帰し、さらにプレミアWESTで多くの選手を起用できたことで選手層は厚い。 【関脇】 ■青森山田(青森/28大会連続30回目) 昨年ほどの攻撃力は劣るが、守備の固さはやはり特出している。昨年度の選手権優勝メンバーの3年生DF小沼蒼珠を軸に、福井史弥と伊藤柊のCB(センターバック)コンビ、安定感抜群のGK松田駿と守備のタレントが揃い、8位でフィニッシュしたプレミアEASTにおいて、24失点はリーグ2位の少なさを誇る。経験と勝負強さは本物だ。 ■岡山学芸館(岡山/4大会連続7回目) プリンスリーグ中国を12勝1敗5分という成績で優勝。プレミア参入戦では初戦でジュビロ磐田U-18に勝利するも、決定戦でアビスパ福岡U-18に2-0からの逆転負けを喫したが、その実力は本物だ。昨年からコンビを組むFW太田修次郎とFW香西健心の強力2トップ、左の2年生アタッカーMF万代大和と役者が揃っている。