「よだれが多い犬」の特徴と原因とは 犬の「よだれ風船」についても解説
犬のなかには、よだれが多いコもいれば、そうでないコもいますよね。では、よだれが多く垂れる犬にはどのような特徴があるのでしょうか? 【写真】”ゴキゲン”な気分♪愛犬のドアップ 「よだれを出しやすい犬の特徴とよだれが多くなる原因」について、いぬのきもち獣医師相談室の岡本りさ先生に話を聞きました。
よだれを出しやすい犬の特徴
――犬がごはんやおやつなどを前にしたときに「ポタポタ」とよだれを垂らすのはよくあることですよね。よだれを出しやすい犬の特徴などはありますか? 岡本先生: 「犬のよだれは、日常生活で暑さや運動によってハアハアと呼吸しているときであったり、食べ物を見たりニオイを嗅いだときによくみられます。 よだれを出しやすい犬の特徴としては、大型犬や短頭種によだれが多い傾向があるといえるでしょう」
犬のよだれの量が多くなる原因
――犬のよだれの量がいつもより多いとき、どのような原因が考えられますか? 岡本先生: 「犬のよだれの量は、先ほどお話しした暑いときや運動をしているときのほかに、 気持ちが悪い 口の中や喉に痛みがある 神経症状が出ている 刺激物をなめた 興奮している 不安や緊張がある といった場合に多くなります」
犬の危険なよだれの見分け方
――犬がよだれを垂らすとき、生理的なよだれと注意した方がよいよだれを見分ける方法はありますか? 岡本先生: 「犬がよだれを垂らしているとき、食欲が落ちていたりいつもと違う様子が同時にみられる場合は病的な原因が考えられるため注意が必要です」
犬のよだれの症状で動物病院を受診する目安は?
――犬によだれが出る症状があるとき、動物病院を受診する目安はありますか? 岡本先生: 「よだれの症状とともに、食欲の低下やいつもと違う様子がみられたら受診することをおすすめします。観察のポイントとして、 症状や異変がいつから起きているのか だんだんよくなっているのか、それとも悪くなっているのか どのタイミングでよだれが出ることが多いのか などが分かると診察に役立ちます」
犬の「よだれ風船」「およだ風船」はなぜできる?
――ちなみに、SNS上に犬のよだれがシャボン玉のようにぷくっと膨らんで口の周りについている「よだれ風船」や「およだ風船」などと呼ばれる犬の画像がありました。とっても可愛い様子なのですが、なぜこのようなよだれが出るのですか? 岡本先生: 「これは、犬のよだれに鼻息や呼吸、口を動かしたときなどに空気と混じって偶発的にできたのだと思います。このよだれが出るからといって特別に気をつけなくてはいけないという点はありません」 日頃から、愛犬のよだれの量にも注意してみてあげてくださいね。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室獣医師・岡本りさ先生) 取材・文/maki ※写真は「いぬのきもちアプリ」で投稿されたものです ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください
いぬのきもちWeb編集室