【スワンS】京都芝外1400メートルに合う馬は?3連勝中のクランフォードは?/坂上明大の重賞血統査定
配合コンサルタントとして活躍する坂上明大氏が重賞の血統傾向を徹底分析し、出走予定馬の適性を査定する当コーナー。今週は天皇賞・秋だけではなく、26日に行われるスワンステークス(GⅡ)の有力馬5頭もチェック――。 【評価は★5つが満点】 ※適性評価=血統を中心に馬体や走法などから今回の条件との適性マッチ度を評価 ※素質評価=血統、馬体、走法などから素質の高さを相対的に評価
〈スワンSの血統傾向〉
スプリンターよりもマイラーの好走率が高い京都芝1400メートルのGⅡ・スワンS。前走距離別の好走率を比較しても「距離短縮>同距離>距離延長」の傾向は顕著で、血統面でもHalo≒Sir Ivor≒Droneを中心とした軽いマイラー配合の好走が目立ちます。2020年11番人気1着馬カツジ(Halo≒Sir Ivor≒Droneの3・5×5)のような配合形が理想ではないでしょうか。
アグリ
父カラヴァッジオは2~3歳時に芝6FGⅠを制した早熟スプリンターで、種牡馬としてもTenebrism(2021年チェヴァリーパークS、2022年ジャンプラ賞)など仕上がりの早いスピード馬を多く輩出するStorm Cat系種牡馬です。さらに、本馬は母父にDanzig系War Frontを持つ機動力型で、阪神芝1400メートルで機動力を活かす競馬がベスト。京都芝1400メートルも守備範囲ではありますが、そろそろ内枠を引きたいところでしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★
ウインカーネリアン
母コスモクリスタルはマイネルラヴ産駒のスプリンターで、本馬はRoberto系スクリーンヒーロー産駒。ハイペース適性の高い先行馬で、競馬場を選ばず非凡な先行力と渋太い粘り腰を見せてくれています。1400メートルへの距離短縮も問題なく、むしろマイラーが走りやすいスワンSという舞台も合っているでしょう。 適性評価:★★★★ 素質評価:★★★★★