【ジャパンC】凱旋門賞馬モンジューの思わぬ敗因とは? ジョン・ハモンド元調教師「言い訳はしない。スペシャルウィークはいい馬だよ」
「世界が認めたジャパンカップ No.1への道」レビューVol.2
11月16日(土)、テレビ東京で「世界が認めたジャパンカップ No.1への道」が放送された。 【見逃し配信】過去のジャパンカップの名レースが続々!ミスターシービーやシンボリルドルフも|世界が認めたジャパンカップ アイルランド編 世界各国のトップホースが集結して頂点を競う日本最高峰のGⅠレースだが、イクイノックスが制した2023年はロンジンワールドベストレースを受賞。 名実ともに世界一の称号を手にしたことで、世界のホースマンたちの注目度がより一層アップした。 その中でも今回は凱旋門賞が開催されることでも知られるフランスの名伯楽やトップジョッキーたちにインタビュー。 世界最高峰のレース・凱旋門賞を制した彼らにとっての「ジャパンC」とは?
凱旋門賞馬モンジューの思わぬ敗因とは?
1985年にシンボリルドルフが制して以来、ジャパンCで日本馬は苦戦を強いられていたが、外国馬たちに一矢報いたのが1992年。 シンボリルドルフの息子トウカイテイオーが勝利。レース史上初となる親子制覇を果たしたのを皮切りに日本馬が優勢となり、1998年には日本の3歳馬エルコンドルパサーが快勝。 日本の3歳馬として初優勝を飾り、2着にはエアグルーヴ、3着にスペシャルウィークが入って日本馬が3着までを独占してみせた。
このレースを皮切りにエルコンドルパサーは4歳になると、欧州への長期遠征を敢行。凱旋門賞では地元フランスのモンジューに半馬身差まで迫る2着と好走。 日本競馬の悲願でもある凱旋門賞制覇にあと一歩のところまで迫った。
そしてこの時、エルコンドルパサーを負かして凱旋門賞馬となったモンジューは次走にジャパンCを選択。 結果はスペシャルウィークの4着に敗れたが、凱旋門賞を勝ったばかりの馬が参戦したことは当時大きな話題となった。 そんなモンジューを管理していたジョン・ハモンド元調教師はジャパンCに5度参戦し、最高着順は3着と残念ながら勝利には届かなかったが、25年前のモンジューで参戦した時のことを今でも忘れないという。
ハモンド元調教師は「モンジューは長い移動で良い準備ができなかったのが敗因になったけれど、言い訳はしない。スペシャルウィークはいい馬だよ。モンジューは柔らかい馬場が得意だったのも日本には合わなかったね。日本はこの20年で競走馬のレベルが上がってきた。だからこそ勝つのは大変なんだ」と当時を振り返った。 ■文/福嶌 弘
テレ東スポーツ