プチ整形“注入治療の時代”は終わり? セレブも離れ始めているわけ
#MeToo運動、ゲーム・オブ・スローンズ、ブレグジット(英国の欧州連合離脱)-この10年を象徴する出来事は数え切れないほどたくさんあって、例を挙げれば切りがない。でも、こと美容に関しては“フィラー”のひと言で表せる。“フィラー”は皮下に注入する目的で作られた物質(充填剤)に与えられたニックネームで、それを用いたフィラー施術は、肌にハリを与えたり、唇をふっくらさせたり、フェイスラインをハッキリさせたりしたい人に人気の施術。 【写真】公開している人も…プチ整形を公表したセレブ30人 しかし、この状況は変わりつつある。おそらく、フィラーの衰退をもっとも明確に告げたのはコートニー・コックスの発言だろう。昨年、彼女は自分がフィラーを使っていた頃の写真を見ながら、この施術への不信感を口にした。過去の自分の選択を後悔しているのはコートニーだけじゃない。恋愛系リアリティ番組『ラブ・アイランド』のフェイ・ウィンターはインスタグラムで120万人のフォロワーにフィラーを溶解したあとの唇を見せ、ユーチューバーのアラナ・アルブッチは「昔の顔が恋しくて…フィラーを除去することにした」というタイトルの動画を投稿している(450万回以上再生されていたけれど、現在は削除されている)。 フィラーは熾烈(しれつ)な競争にも直面している。バッカルファット除去(頬の脂肪を減らして小顔にする施術)はTikTokを席巻しており、このトピックの動画は2億6700万回以上再生されている。また、高強度の経皮的電気刺激で顔の筋肉を引き締めるEmfaceは、針を使わない最新のリフトアップ施術として急速に広まっている。スキンケアブランドもフィラーと同様の効果を追求しており、資生堂のビオパフォーマンス・スキンフィラー美容液は高評価のレビューを大量に獲得している最新の商品だ。社会からの反発が強くなったことに加えて、より安全な施術も出てきているということは、やはりフィラーの時代が終わったということになるのだろうか。イギリス版ウィメンズヘルスから詳しく見ていこう。